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ブルーバックス
音律と音階の科学―ドレミ…はどのようにして生まれたか

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  • サイズ 新書判/ページ数 222p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062575676
  • NDC分類 761.12
  • Cコード C0273

出版社内容情報

いま私たちが何気なく使っているドからドまでの12個の音は、どのように決めたのでしょうか?音楽と数学の、ちょっと意外で濃密な関係

音楽に使うすべての音の関係を、ある原理にしたがって決めたものを「音律」といいます。それでは、いま私たちが何気なく使っているドからドまでの12個の音は、どのように決めたのでしょうか? そこには、音楽と数学のちょっと意外で濃密な関係があるのです。

ドレミ……は、まずピタゴラスが決めた!
ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、歌謡曲……、あらゆる音楽に使われているドレミ……は、素数2と3を使って、まずピタゴラスが決めた。それから、純正律や、いくつかの音律を経て、現代の平均律へと進化した。音楽と数学の、ちょっと意外で濃密な関係を興味深く解き明かす。

第1章 楽器にドレミ……を視る、ドレミ……に触れる
第2章 ドレミ……はピタゴラスから始まった
第3章 永久に閉じない環をめぐって
第4章 なぜドレミ……が好き?
第5章 「起立」「礼」のハーモニー
第6章 民族音楽に理屈を付ければ
第7章 打楽器が作る音律
第8章 音律の冒険


小方 厚[オガタ アツシ]
著・文・その他

内容説明

ジャズ、ロック、ポップス、クラシック、歌謡曲…あらゆる音楽に使われているドレミ…は、素数2と3を使って、まずピタゴラスが決めた。それから、純正律や、いくつかの音律を経て、現代の平均律へと進化した。音楽と数学の、ちょっと意外で濃密な関係を興味深く解き明かす。

目次

第1章 楽器にドレミを視る、ドレミに触れる
第2章 ドレミはピタゴラスから始まった
第3章 永久に閉じない環をめぐって
第4章 なぜドレミが好き?
第5章 「起立」「礼」のハーモニー
第6章 民族音楽に理屈を付ければ
第7章 打楽器が作る音律
第8章 音律の冒険

著者等紹介

小方厚[オガタアツシ]
1941年東京生まれ。名古屋大学プラズマ研究所(現・核融合科学研究所)、日本原子力研究所(現・日本原子力開発機構)、高エネルギー加速器研究機構、広島大学を経て、大阪大学産業科学研究所特任教授。専門はビーム物理(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

83
音楽と数学の神が同一であったことを知っていれば、音楽と数学が同じ原理の上に成り立っていることがわかる。 1オクターブが、周波数で倍になっていること。 倍の周波数の音は、元の音と相性がいいこと。 実用的な数学は、周波数分解して計算すること。 などなど、音楽の理論は、ほとんど数学で説明できることを知っている。 ただし、味気ない説明にしてしまうと、音楽の複雑さ、美しさが表現できない。 そういう難問に挑戦したのが本書。2008/04/17

absinthe

66
本書のテーマは音階であって音楽では無い。このテーマをこの厚さで語ったのがちょうどよかったのだろうか、大変な良書となった。話題はたまたま他の本を読んで知った話が多かったが、それでも定義あやふやだったり名前しか知らなかった概念が深くわかってすっきりした。音律・音階について初めて読む人にもぴったりだと思う。著者の理系向けに書いている姿勢に好感。文系でも読めると思う。2018/03/02

zirou1984

39
音楽というのを突き詰めればそれは大気を震わせる周波数であり、和音や不協和音といった違いもその比から求められる。ドレミの発祥はピタゴラスによって作られた事実からもわかるように、音楽とは数学と極めて近い所にあるものなのだ。本書ではドレミの平均律が周波数の整数比によって厳密に求められ、基本的な和音は周波数の3倍音であるという話から音楽を科学し、人間の感じる音楽の心地良さ/不快さについての根拠を解き明かしていく。門外漢にはてこずる内容だけど、音楽の学理についてこれだけ明確な説明をしてくれた本はこれが初めてだった。2016/03/27

ナマアタタカイカタタタキキ

37
音律や音階のもつ規則性を、物理学や数学を交えて論理的に説明している。音の並び方に何らかの規則性が秘められているのを直感して、その音楽に惹き付けられた時(“何故惹き付けられるか”ではなく)“我々を惹き付けるものの正体”を知る手掛かりになる本。ただ、楽理に対してはある程度の見識はあるがその科学的基礎についてはあまり詳しくない人(=私)、もしくはその全く逆の人、そのいずれかでないと、副題の印象ほど気軽に手に取り読み進めるのは難しいように思う。ピタゴラス音律や平均律に関する辺りは、著者の専門と思われる領域のみで→2020/04/09

HoneyBear

21
中高時代音楽の成績は最低だったけど、古典音楽を聴くのが大好きで、いっちょまえに好き嫌いもある。「音楽と数学の、ちょっと意外で濃密な関係を興味深く解き明かす」という触れ込みに惹かれて購入。流し読みでは到底消化できない高度な内容だが音楽理論には数学的な秩序と美しさがあることはわかる。こういう風に音楽を教えてもらったらもう少し頑張ったかな(?)。バッハの曲が数学的だとは良く聞くけれども、作曲家とか指揮者とか皆こんな深い計算をしているのだろうか。意識的に、それとも無意識で?2014/01/11

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