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内容説明
エジソンは白熱電球の25番目の発明者!?ワットは単なる改良家!?アークライトは発明の盗人!?技術開発史を彩る発明者たちの本家争い。
目次
序章 なぜ発明者の特定がむずかしいのか
第1章 発明か改良かをめぐる攻防
第2章 特許裁判が分けた明暗
第3章 巨人の影に泣いた男たち
第4章 国の威信をかけた先陣争い
第5章 並び立つ発明者
著者等紹介
志村幸雄[シムラユキオ]
技術ジャーナリスト。工業調査会代表取締役会長。1935年、北海道生まれ。58年、早稲田大学教育学部卒業。工業調査会で半導体技術専門誌の編集に携わった後、同社取締役編集部長、専務、社長を経て2002年より現職。この間、早稲田大学理工学部、麗澤大学国際経済学部、名古屋大学経済学部の非常勤講師として、それぞれ電子産業論、先端技術論、日本経済論を講じる。日本科学技術史学会、電気学会電気技術史研究会に所属(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちくわん
11
2006年8月の本。「本当とは」を問う。発明品は、蒸気機関車、自動車、炭素繊維、電卓、トランジスタラジオ、映画、電話、IC、光ファイバー、水力紡績機、白熱電球、飛行機、アンテナ、無線通信、アドレナリン、フェライト、コンピューター、トランジスタ、青色発光ダイオード、パソコン。日本人も絡む。映画は「リュミエール」が絡んだから映画館の名前になったんだ、知らなんだ。ただ発明だけした人と、発明を広めた人。どちらが利益を得るべきか、悩む。2019/07/18
牧神の午後
6
どんなに純粋に見える科学的な営み出会ったとしても、人間のやることなんですから、そりゃぁ個人的な欲望や、個人の賊する社会や国家のエゴに振り回されるってもんです。それがたとえ偉人伝に取り上げられるような有名人であっても、とうかそうした、私欲をてらいもなく行使できるからこそ後世に名を残しているのかも、とは言い過ぎか。しかも青色LEDの発明家のように、自分の偉業は声高に喧伝しつつ、先行発明には言及しないWスタンダード、ある意味尊敬ですな。高名な発明家たちと直接交流を持った筆者だからかける内容かも。2017/09/27
ヨードー
1
一番最初の発明は誰か、と特定することがいかに難しいことかが述べられている。例えば、一般にソニーの発明と思われているトランジスタラジオは、ベル研究所でトランジスタの発明がされており、さらに米国で世界初のトランジスタラジオが製品化も先行されている。しかし、世界最小、高品質、低価格でなおかつ世界市場で勝利したのがソニーであった。 自動車、飛行機、LED 等々もどの時点を最大のブレークスルーと考えるかにより発明者も変わる可能性があると思った。2018/03/18
レコバ
1
高名な発明家はみんな狡猾って話。2014/11/09
アブストラ
0
高山正之の本でも読んだが、日本人の発明がドロボーされた話は腹が立つなあ。2013/06/22