ブルーバックス<br> プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー

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ブルーバックス
プリオン説はほんとうか?―タンパク質病原体説をめぐるミステリー

  • 福岡 伸一【著】
  • 価格 ¥1,100(本体¥1,000)
  • 講談社(2005/11発売)
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  • サイズ 新書判/ページ数 248p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062575041
  • NDC分類 493.8
  • Cコード C0245

出版社内容情報

ほんとうに安全か?米国産牛肉の輸入再開

安全性評価の大前提
プリオン説は、科学的に不完全な仮説だった!

ノーベル賞評価への再審請求
遺伝子を持たないタンパク質が感染・増殖するという新しい発病機構を提唱し、ノーベル賞を受賞したプルシナー。彼の唱えるプリオン説は、狂牛病対策など公衆衛生にも、重大な影響を持ち、科学的真実として受け入れられている。しかし、プリオン説はいまだに不完全な仮説であり、説明できない不可解な実験データも数多い。はたして、プリオン説は、ほんとうに正しいのか?

異常型プリオンタンパク質が検出できないからといってその臓器や組織の部位が安全だと考えることは、現段階では危険である。また、逆にいうと、異常型プリオンタンパク質の蓄積量の多寡をもって感染性の多寡を論じる考え方も危険である。内閣府食品安全委員会プリオン専門調査会の議論の中でも、異常型プリオンタンパク質の存在量から、リスクの定量や評価を行う試みがなされたが、異常型プリオンタンパク質量は、ここで見たように感染性(感染力)と必ずしも量的な対応関係にない。(中略)このデータに基づけば、いわゆる特定危険部位(脳、脊髄、扁桃腺、回腸)さえ除去すれば、あとの部分は食用にしても安全であるという考え方は論理的でない。――<本書より>

第22回講談社科学出版賞受賞

第1章 プルシナーのノーベル賞受賞と狂牛病
第2章 プリオン病とは何か
第3章 プリオン説の誕生
第4章 プリオン説を強力に支持する証拠
第5章 プリオン説はほんとうか――その弱点
第6章 データの再検討でわかった意外な事実
第7章 ウイルスの存在を示唆するデータ
第8章 アンチ・プリオン説――レセプター仮説
第9章 特異的ウイルス核酸を追って


福岡 伸一[フクオカ シンイチ]
著・文・その他

内容説明

遺伝子を持たないタンパク質が感染・増殖するという新しい発病機構を提唱し、ノーベル賞を受賞したプルシナー。彼の唱えるプリオン説は、狂牛病対策など公衆衛生にも、重大な影響を持ち、科学的真実として受け入れられている。しかし、プリオン説はいまだに不完全な仮説であり、説明できない不可解な実験データも数多い。はたして、プリオン説は、ほんとうに正しいのか?ノーベル賞評価への再審請求。

目次

第1章 プルシナーのノーベル賞受賞と狂牛病
第2章 プリオン病とは何か
第3章 プリオン説の誕生
第4章 プリオン説を強力に支持する証拠
第5章 プリオン説はほんとうか―その弱点
第6章 データの再検討でわかった意外な事実
第7章 ウイルスの存在を示唆するデータ
第8章 アンチ・プリオン説―レセプター仮説
第9章 特異的ウイルス核酸を追って

著者等紹介

福岡伸一[フクオカシンイチ]
1959年東京生まれ。京都大学卒。米国ロックフェラー大学およびハーバード大学医学部研究員、京都大学助教授を経て、青山学院大学理工学部に新設された化学・生命科学科教授。分子生物学専攻。研究テーマは、伝達性スポンジ状脳症の感染機構、細胞の分泌現象、細胞膜タンパク質解析(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kaizen@名古屋de朝活読書会

22
#説明歌 狂牛病スクレイピー病(羊)ヤコブ病(人)プリオン仮説コッホ三原則 三原則病原体の検出と単離精製再現同一2017/09/17

マルレラ

17
「生物と無生物のあいだ」「動的平衡」などの著書で有名な福岡伸一さんが、狂牛病などの原因とされるプリオン説に対して懐疑的な立場をとり、批判的に解説した本。 プリオン病は伝達性のある異常プリオンタンパク質が脳に蓄積し、脳が海綿状に変化してしまう疾患で、一昔前に狂牛病問題で世間で大きく話題になりました。本書はこの疾患について詳しく解説すると同時に、「プリオン説」とこの疾患の発病メカニズムが、未だに仮説の域を抜け出せない理由について言及されていて、勉強になりました。いつか真実が解明される日が来ることを願います。2021/10/15

Nobu A

13
福岡伸一先生著書3冊目。80年代後半、狂牛病が盛んに報道されたのが記憶にあるだけで当時はあまり関心がなかった。恥ずかしながら「プリオン説」も初耳。相変わらずの文才で興味を唆る出だし。97年ノーベル生理学・医学賞受賞のスタンリー・プルシナーへの反証を試みる。「もしかしてノーベル賞狙ってんの」「何で一般書で」と疑問に思いながら読み進める。後半の専門的な話は若干難しかったが、本著の最大の功績は科学が可謬性だと示したこと。最後に執筆理由を明かし、科学者としての矜持を垣間見た。本著も映画化して欲しいぐらいの面白さ。2022/10/07

はる

12
福岡さんは二冊目。 狂牛病の海綿状脳症はプリオンと名付けられたタンパク質の異常発生による脳神経組織の破壊。あれからかなり経ち、アメリカ牛肉も以前と同じように消費されている。ある牛丼屋さんはアメリカ牛でないとあの味は出せないと言っていたのを思い出すし、食人肉習慣のあった種族にヤコブ病が多発しているとも云われた。牛豚達が肉骨粉で肥育されていたのも知っている。農家は生育が良いと言っていた。随分昔のような気もする。→2023/12/14

里馬

10
この画像の帯はついてないけど「仮説」言うてる時点で不完全に決まってるじゃん。講談社も福岡さんもこれでいいの?まぁ、内容は面白いです。哲学者カール・ポパーの述べた様に「反証されえない理論は科学的ではない」。プリオン蛋白質が病原体であってもそうでなくても、こうやって鍛造して学問が発展していく過程をSFミステリ風に楽しめた。2009/04/30

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