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内容説明
すべての生物進化を「突然変異」と「自然淘汰」で説明するこれまでの「正統」進化論には無理がある―そう感じる人は多かったに違いない。本書は、脊椎動物に限れば、進化は「重力」を中心とした力学対応で起こり、獲得形質は「遺伝」によらずとも次代に伝わることを明らかにする。このことは、じつに簡単な実験で検証できる。
目次
第1章 「突然変異」と「自然淘汰」で進化は説明できない
第2章 形と器官は重力に対応して進化する
第3章 「遺伝」によらず変化は次代に伝わる
第4章 進化の全体像
第5章 力学対応進化学の医学への応用
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
静
1
著者は著者自身の狭い視点を一般的傾向であるかのように語る癖があるように感じる。ただ、ダーウィニズムでは突然変異がなぜ起こるのかは説明できないというのはその通りだし、面白いこともたくさん書いている。最新の生物学でこの本の主張がどのように位置づけられるか知らないが、学べるところも多い本2011/04/29
ソフトバンク
0
アメブロに書きました http://ameblo.jp/softank/entry-11482571573.html2013/02/25
naoto
0
重力の影響というのはそれほど出てなくて、進化は遺伝子よりも形態変化とでもいう?だという主張。確かに必要に応じる方向にタイミングよく突然変異が広範囲に起きるもんかな?とは、自分も疑問に思っていた。ただ、この説が主流になってないということは欠陥があるんだろうな。もっと生物の勉強をしないとね。2015/11/27
なべっち
0
生物については全く分からないが、わからなかったからこそ新鮮で楽しく読めた。内容は進化について全く別の視点から突き詰めていく話。基礎の大事さなど生物学以外でも学べるとことがあるのかなと思った。2011/10/18
aki
0
突然変異と自然淘汰のダーウインの進化論に挑戦した本。では、どうやって進化したかというと、ラマルクの用不要の法則と獲得形式次世代伝播の法則(と名付けているわけではないが)によって説明していく。獲得形式が遺伝するわけではないので、ラマルクの獲得形式遺伝の法則は間違っているが、獲得した形式を行動様式(人間でいえば、文化ですな)によって、次世代に伝えていくのだ。南米の、石で堅い木の実を割って食べる猿の一群を連想。腰が鍛えられ、皆が直立を苦にしなくなった。あれは進化かも。読み終わったとき、突然変異説は捨てました。2009/04/02