- ホーム
- > 和書
- > 新書・選書
- > 教養
- > 講談社ブルーバックス
目次
1 トポロジーってなんだろう
2 ケーニヒスベルクの橋
3 グラフ理論の応用
4 有向グラフ
5 風の流れのように―不動点定理
6 新しい空間を作る
7 活用されるアイデンティファイのコンセプト
8 オリエンテーション
9 宇宙のトポロジー
10 次元ってなんだろう
11 トポロジーの至宝「オイラー標数」
12 結び目理論
13 トポロジーの発想
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
18
トポロジーの「数学的な解説」ではなく、世の中のこういったものはトポロジーなんですよ、と具体的に説明してくれているので初学者には助かる本。ドーナツとコーヒーカップに始まり、タンクトップ、分子構造、路線図、そうめん流し器、メガネ、DNA、宇宙もぜんぶトポロジーの範疇に入る。クニュクニュしたものを「クニュクニュ」と名付ければ、そのクニュクニュを把握したり、「クニュクニュ」と「クニュクニュしてないもの」とを区別したりできる。トポロジーで「点」「線」「つながり」に注目するのは、言葉でいう「名付け」に似ている。2017/04/11
kaizen@名古屋de朝活読書会
17
#感想歌 苦手ですプログラミングで動作させ数式図形睨んで泣くな p.s.トポロジーは分かりません。 位相幾何学というと、少しは事態が理解できます。 次の3つの話題は好きです。 ケーニヒスベルクの橋 メビウスの帯 オイラー数 オイラー数は、涼宮ハルヒという小説にも出てくるので、なんとか理解したいと思っています。 2017/09/19
Bartleby
13
ぐにゃりと曲げて同じ形にできれば両者を同じものと見なすというユニークな発想から生まれた数学、の入門書。定義から演繹していって、概念を拡張しても一貫性があるかぎりはどんな体系でも数学になりうるのだなと感心した。どうもこれは人間が一望できないものごとを取り扱うさいに便利な数学のようだ。それから端と端をつなげるとか、結び目をつくるといった考えかたは、知っておくとさまざまな発想の転換を促がしそうだ2023/08/31
へたれのけい
4
導入部分は理解出来たような気もする。しかし、途中から、全く分りましぇ~ん状態。←「諦めなさい、あなたの能力を超えていますよ」と天の声が聞こえる2018/04/17
roughfractus02
4
収束/離散する空間と線状の時間から成るニュートン時空の物質の3分類(個体/液体/気体)に代えて、その同一性を「伸ばしたり縮めたり、曲げたりゆがめたりして重ねられるものは同じ」というルール(同相)にする。この世界の物質は「ゴム膜」で出来ているように見える。本書は、トポロジーのこの世界での発見(キルヒホッフの電気回路)から数学が必要になる段階まで(ポアンカレの数学分野での確立とその後)を辿りつつ、その応用が我々の世界で発ガン性研究、精神医学、ネットワーク科学、気象や経済での不動点定理、宇宙に及ぶ様を紹介する。2017/12/03