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愛と憎しみの心理学―犯罪心理学の視点から

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  • サイズ 新書判/ページ数 218p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062570336
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0211

内容説明

愛は突然はじまります。恋愛とは陶酔感情です。日常の生活のなかで、いつかは醒めるものです。この醒めた状態で、たがいに相手と安心して生活できるならば、問題はありませな。平凡でも、幸せな生活が続くでしょう。ところが、どちらか一人が、新しい陶酔を求め、愛人を作ったとしたらどうでしょう。愛と憎しみの葛藤がはじまるのです。「二人だけ」の世界に見知らぬ第三者が入り込むことになります。嫉妬が起き、不安が起ります。やがて恐怖感にさいなまれ、自殺、殺人等、愛は悲劇的な終局を迎えかねません。この愛憎の心の動きをたどってみましょう。

目次

プロローグ 「愛」とは何か(「愛」ということばの意味するもの;心理学における「愛」)
1 動物における異性愛(比較行動学の登場;番い形成のメカニズム;動物から人間へ)
2 少年の「愛」は本物か?(異性愛の発達心理;性的な成熟;異性愛のための成熟水準)
3 「子ども」から「大人」へ(異性愛の目覚め;恋の手掛かり;愛の結晶作用;愛の結末は結婚か?)
4 愛が憎しみに変わるとき(犯罪者にとっての結婚;三年目の浮気;嫉妬の過程)
5 愛と憎しみからの殺人(憎しみの自殺;情念犯罪としての殺人;「愛と憎しみ」からの殺人の類型)
エピローグ 惜しみなく愛は奪う―まとめに代えて(愛のない終局;愛と憎しみの終局)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Richard Thornburg

18
感想:★★★  尺度でも数値としても表せない愛や憎しみを学術的見地で書けばこうなるのかな?って感じの普通の内容。  サブタイトルにある「犯罪心理学の視点から」と書いてあるとおり、愛が憎しみに変わっていくメカニズムの話のほうが印象的。  憎しみに関してはまさに「痴情のもつれ」って言葉で片付けられる事件などを例に書かれているのですが、渦中の犯罪者になる側の人間はそれだけを考えていても食べるに困らないくらいの生活ができていたんだなぁ・・・なんて、ちょっとひねくれた冷めた目で読んでました。2022/01/02

うぃっくす

3
嫉妬とか依存とかしないようにするためにはちゃんと自分の世界をつくりあげないとなーと思うけど子供の頃家庭がしっかりしてるってことも大事なんだね。子育てってほんと難しいな。2016/11/27

のる

2
これはいたって普通の内容。愛はどんな時にも必要なもの。だけど相手の方にあまりにも執着しすぎては・・・><2013/02/01

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