内容説明
アジアで暮らしてみたい!通り過ぎるだけの「旅」でなく、その土地に根を下ろし、生活する「定住」者たち。アジアに魅せられ、日本を脱出し、日本以外のアジア11ヵ国に生きることを選択した18人の日本人たちを通して考える、新しい日本および日本人観。ボーダーレスを体現した彼らはなぜ、アジアをめざしたのか?アジア通ノンフィクション・ライターが描く、新しい日本人の姿。自分の存在を確かめながら生きる、いきいきとした新鮮な生き方。
目次
インドネシア
タイ
シンガポール
マレーシア
香港
カンボジア
ベトナム
フィリピン
ブルネイ
台湾
韓国
対談 猿岩石が『アジア定住』を読む
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
OMO
1
面白さ:○ 興味:○ 読みやすさ:○ 新鮮さ:○ 文学的云々:×2023/10/27
ミノカサゴ134
1
アジア11ヵ国に移住したな18人のインタビュー集。きっかけは様々だが、多くの人が現地での生活基盤などを確保せずに、徒手空拳で乗り込んでいき、悪戦苦闘の末に今の生活を築いた話が出てくる。みんなエネルギーに溢れている。ここに上がっている人達は、いわば成功者だからそうなのかもしれないが、逆にアジアの片隅で命が尽きる人も沢山いるのだろう。海辺のリゾート地にいた歳の離れた日本人カップルが、実はヤクザの若い衆と親分の奥さんで、最初は人目に出ないように用心深くしていたのに、結局日本からの追跡者に見つかった話は重かった。2020/06/19