内容説明
「軍艦造りの名人」「海軍造船に西島あり」といわれた技術者が、世紀の大事業「大和」の船殻主任に指名された。大和建造の全過程をその身を削って体験した西島は、戦後、その口を閉ざし、多くを語らなかった。ところが意外にも、一千枚を超える回顧録ともいえる原稿を残していた。この未公開記録をもとに様々な取材、地道な資料調査などを加えて、超弩級戦艦建造の知られざる偉業を明らかにする。
目次
序章 海軍造船に西島あり
第1章 海軍造船大尉西島亮二の誕生
第2章 科学的生産管理法への第一歩
第3章 次々と新技術を導入
第4章 相次ぐ大惨事
第5章 戦艦「大和」建造計画
第6章 建造準備は着々と
第7章 前代未聞の複雑な巨大戦艦