満月の娘たち

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満月の娘たち

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  • サイズ B6判/ページ数 258p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062207324
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報



安東 みきえ[アンドウ ミキエ]
著・文・その他

ヒグチ ユウコ[ヒグチ ユウコ]
著・文・その他

内容説明

標準的見た目の中学生のあたしと、オカルトマニアで女子力の高い美月ちゃんは保育園からの幼なじみ。ある日、美月ちゃんの頼みでクラスで人気の男子、日比野を誘い、3人で近所の幽霊屋敷へ肝だめしに行くことに…。

著者等紹介

安東みきえ[アンドウミキエ]
山梨県生まれ。「ふゆのひだまり」で第11回小さな童話大賞(毎日新聞社主催)、「いただきます」で同選者賞今江祥智賞、『天のシーソー』で第11回椋鳩十児童文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

93
思春期の女の子は母親に厳しい。口にすれば毒になるようなひどい言葉をぶつけてしまうこともある。ややホラーテイストの舞台設定もあって、三組の母と娘の葛藤がなんだか恐ろしい。むかし母にきついことを言ってたなと苦く思い出しつつも、母親目線でわからんちんの娘だと腹立たしくなったり‥。10代の子が読めば激しく共感するのかな。2018/10/03

おたけஐ೨💕🥒🍅レビューはボチボチと…

83
83/100点 安東さん初の長編小説。これまでの安東さんの作品とはひと味違った題材を扱った作品で、中学1年生という多感な時期の母と娘たちの葛藤と成長とがリアルに描かれていて、興味深く読めました。自分も中学生の頃、母親に"生んでくれと頼んだことは無い"と言ったり、別の家に生まれたかったと思ったりしてましたね。まぁ誰もが罹る熱病みたいなものなのでしょうね。物語としては、友だち同士の友情や、親と子の微妙なすれ違いを描きながら、ホラーの要素のハラハラドキドキ感もあって面白く読めました。2018/01/19

chimako

82
母は「○○(弟)の方が可愛かった」と悪びれず公言し、「お父さんは△△(私)を可愛がったからそれで良い」と言えてしまう人。施設に暮らすようになり、時々の贈り物をすると「娘を産んで良かった」と今更のように言う。子ども心にも釈然としないものはあった。が、そんなものだと思っていた。別段ひねくれることもなく親の理想とはかけはなれた人生だったが自分では思い残すことはない。自分に子どもが出来て難しい時期ももちろんあったが母にされて「嫌だったこと」が指針となった。今、娘とはジャニオタ繋がりで楽しめる幸せ。母と娘は厄介だ。2022/09/07

はる

74
中学1年の少女の物語。思春期の頃の、母の想い、母への想い…。少女の揺れる心が、程よくユーモアを交えながら繊細に描かれます。偶然出会ったドールハウス職人の繭さん。もうちょっと魅力的な人だと思ったけど…。色々と散漫な印象。ラストの母親たちの優しさ、弱さ、逞しさの描き方は素敵だった。…何か母親目線で読んでしまったなあ。。2020/03/18

よこたん

57
“夜空のおかあさんってやさしいんよ。どこに行ったってついてきてくれはるやろ。どこに行ったってだまって見ていてくれはるやろ。” 中学生女子、何かと難しいお年頃。本当はどうしたいのか分からなくて迷走する親との関係、あったなあ。言葉が足りなくても余計なひと言が多すぎても、こじれにこじれる。私を信じて見守って欲しいという娘の気持ちも、危なっかしいからついついガミガミ言ってしまう親の気持ちも、今なら両方分かる気がする。あの、古びた家で目にしたものは何だったのだろう。やさしいものの気配であって欲しいとただただ願った。2018/05/04

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