彼女がエスパーだったころ

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062199643
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

進化を、科学を、未来を――人間を疑え!科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」された――。最新作品集。
進化を、科学を、未来を――人間を疑え!

百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療……人類の叡智=科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」された――。
デビューから二作連続で直木賞候補に挙がった新進気鋭作家の、SFの枠を超えたエンターテイメント短編集。

百匹目の火神
彼女がエスパーだったころ
ムイシュキンの脳髄
水神計画
薄ければ薄いほど
佛点


宮内 悠介[ミヤウチ ユウスケ]
著・文・その他

内容説明

百匹目の猿、エスパー、オーギトミー、代替医療…人類の叡智=科学では捉えきれない「超常現象」を通して、人間は「再発見」される―。202X年の世界的人気作家、最新作!

著者等紹介

宮内悠介[ミヤウチユウスケ]
1979年東京生まれ。92年までニューヨーク在住、早稲田大学第一文学部卒。在学中はワセダミステリクラブに所属。2010年、「盤上の夜」で第1回創元SF短編賞の最終候補となり、選考委員特別賞である山田正紀賞に輝く。同作を表題とする『盤上の夜』は第147回直木賞候輔となり、第33回日本SF大賞を受賞。さらに第2作品集『ヨハネスブルグの天使たち』も第149回直木賞候補となり、第34回日本SF大賞特別賞を受賞した。また、2013年には、第6回「(池田晶子記念)わたくし、つまりNobody賞」を受賞している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

starbro

170
宮内悠介は、新作中心に読んでいる作家です。本作はSFと言うよりも、多ジャンルにまたがった幻想小説集という感じです。著者の博識ぶりを感じます。オススメは生物学、宗教的な解釈が興味深い「百匹目の猿」です。Raphael Vicenziの装画はサイバーパンクっぽくCOOLでした!2016/06/26

ケンイチミズバ

127
世論はカワイイというだけでバッシングのトーンを低める。あの小保方さんを思い出した。「スタップ細胞はあります。」だれが試みても論文どおりにならなかったのは、もしかすると超能力、彼女にしかスタップ細胞は作り出せないのでは。彼女こそエスパーなのではないか。可愛いから許すと私も思ったし。道具を使う猿はいるが、火を使いしかも火を崇拝し伝道してまわるって、暖をとるとか調理をするとかではない。放火はたまたまの出来事で猿に犯意はない。マジメに考察するし、学術論文みたいだし、爆笑してよいのかいや笑うしかない。新しい個性だ。2018/04/27

ダイ@2019.11.2~一時休止

125
ちょっぴりミステリーっぽいSF短編集。エスパーが出てくる表題作や沸点がよかった。2016/05/08

榊原 香織

96
面白かった。 SF短編連作 特に、最初の、猿が火をおこすことを覚えた話、おもしろーい。 宗教に対する考察とかね、結構深いかな。 あちこち細かいのも割とよい。 ちょい役の人もフルネームで性格描写してあったり。2021/01/14

あも

83
やー、もうこんなの好き。独立したSF風味の短編集かと思っていたけど、各章の聞き手は同一人物らしく話はゆるーく繋がっている。シンクロニシティにより火を使うことを覚え人家に放火するサルたち、スプーン曲げをする女性、声をかけることで浄化される水。どの現象も真偽は怪しいものとして描かれ、現実にもある宗教と超能力の関係や科学的裏付けのない代替医療、衆愚への皮肉が込められた物語のようにも見える。ただし警鐘は声高にではなく、淡々とした筆致でしめやかに。ていうか結論、愛の力があれば瞬間移動だってできちゃうよ!そんな小説。2019/10/16

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