本は死なない―Amazonキンドル開発者が語る「読書の未来」

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  • サイズ B6判/ページ数 314p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062188616
  • NDC分類 023
  • Cコード C0098

出版社内容情報

20XX年、本は「本」ではなくなっている? アマゾンのキンドル開発責任者が語った書籍の未来。全米出版界が黙殺した「禁断の書」初代キンドル開発者にして、電子書籍の基準を創った天才の独白。

紙の本をそのまま最初から読む時代(Reading 1.0)から、デジタルの特性を活かした電子書籍を堪能する時代( Reading 2.0)へのシフトは、単に読書の世界や出版業界のみならず、人間の思考や社会構造までも大きく変化させていく。
Amazonや GoogleでReading 2.0の土台を築いた人物が初めて明かした、
未来の世界像。

以下は作者が本書で言及する予言の一部です。

●2016年頃には、電子書籍が消費者全体の半数に普及する
●それぞれの本に専用の辞書が組み込まれる
●いずれは電子書籍の中古販売も実現する
●秘書機能が電子書籍に導入される
●電書は読者や作者が集まるチャット・ルームになる
●家庭から本棚がなくなる
●「本を所有する」という概念自体がなくなる
●読書は「娯楽を体験する」形に変わっていく
●脳に直接訴えかけるような読書形態が生まれる
●ハイパーリンクで世界中のすべての本がつながる
●「読書用フェイスブック」が生まれる
●映画や音楽も「1冊の本」の一部となる
●これからの作家にはデータ分析能力が求められる
●出版業界の構造が大きく変わり、販売店が力を持つ

1・本の歴史
2・電子書籍の起源
3・キンドルプロジェクトの始まり
4・キンドル2、さらなる高みへ
5・競争の始まり
6・神経生物学からみた読書
7・読書文化の存在意義
8・つながりを深める本
9・短命なテクノロジー
10・電子書籍の普及学
11・出版業界の革命的変化
12・わが蔵書はクラウドへ
13・グーグルが「読書用フェイスブック」になる日
14・グローバル化
15・変容する言語
16・本と教育
17・図書館の未来
18・電子書籍リーダーの未来
19・作家の未来
20・文化のデジタル化
21・読書は「廃れゆく技術」か
22・最後のデジタル・フロンティア
おわりに


ジェイソン・マーコスキー[ジェイソン マーコスキー]
著・文・その他

浅川 佳秀[アサカワ ヨシヒデ]
翻訳

内容説明

本はどこから来たのか。本は何者か。本はどこへ行くのか。紙の本をそのまま最初から読む時代(Reading 1.0)から、デジタルの特性を活かした電子書籍を堪能する時代(Reading 2.0)へのシフトは、単に読書の世界や出版業界のみならず、人間の思考や社会構造までも大きく変化させていく―AmazonやGoogleでReading 2.0の土台を築いた人物が初めて明かした、未来の世界像。

目次

本の歴史
電子書籍の起源
キンドルプロジェクトの始まり
キンドル2、さらなる高みへ
競争の始まり
神経生物学からみた読書
読書文化の存在意義
つながりを深める本
短命なテクノロジー
電子書籍の普及学〔ほか〕

著者等紹介

マーコスキー,ジェイソン[マーコスキー,ジェイソン] [Merkoski,Jason]
アマゾン社でキンドル開発(第1、第2世代)の極秘プロジェクトに現場責任者の一人として携わる。プロダクト・マネージャー、エンジニアリング・マネージャー、プログラム・マネージャーなどを歴任した後、同社では初となるキンドルのエバンジェリスト(伝道者)も務めている。1972年ニュージャージー州生まれ。マサチューセッツ工科大学で理論数学とライティングを学んだ後、卒業後は小説執筆に打ち込む。2005年にアマゾンに入社、すぐにキンドル開発チームへ。アマゾンを退社後はグーグルのシニア・プロダクト・マネージャーに転身。2013年にはBookGenie451を設立、創業者兼CTOとして活動中

浅川佳秀[アサカワヨシヒデ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミライ

31
アマゾンの電子書籍端末キンドルの開発者のジョイソン・マーコスキーが「本」について語った一冊。全体を通して著者の「紙の本」に対する愛情こもった作品となっている、とはいいつつも数十年後には紙の本→電子書籍に置き換わり、(電子書籍には)様々なインタラクション的なデザインがされているのではないかと著者は予測する。そのほか、紀元前~グーテンベルグの印刷革命、その後電子書籍が作られるまでの「本」の歴史が語られているのも面白い(もちろん初代キンドル開発の裏側もあり)。2020/06/17

壱萬弐仟縁

27
2013年初出。表紙見返しで、2016年電子書籍が消費者全体の半数に普及。読書用フェイスブックが生まれる、とある。グーテンベルクはジョブズやベゾスと同様に仕事熱心(21頁)。イノベーションは熱心さから生まれるようだ。21Cの2大発明と言えば、iPhoneとkindle(34頁)。史上、初めて本の販売が始まったのは紀元前50年の共和制ローマの時代(81頁)。 今後は紙の本と電子書籍の境界線は徐々に消えていくことが予想される(88頁)。 2014/09/26

ヨクト

27
著者はKindle開発者。電子書籍と紙媒体とを比較し、利点と欠点をあげ、これからの読書の未来を想像する。正直、自分は「読書好き」であると同時に「読了本を本棚に並べて眺める」ことが好きなので、電子書籍でその部分を再現できないと電子書籍に移行する気はないのだが、現代の若い世代には電子端末に抵抗がないため、紙の本が衰退していくことも仕方がないことだと思う。ただ、いくら電子書籍が進化しても「本当の読書」をする人が増えない限りは読書の未来は暗いと思う。2014/07/05

けいた@読書中はお静かに

26
Kindleの初代開発者が書いた電子書籍と本の未来予想図。一般の電子書籍に加えて電子書籍の中古、電子書籍の貸し出しなど、今の概念ではなかなか想像出来ないことが数年のうちにやってくるらしい。個人的には紙の本が好き。本棚に並べた時のコレクションを並べた感じが良い。2014/10/24

baboocon

22
Kindleの開発者が本の未来について語るということで「電子書籍マンセー!紙の本なんて滅ぶしかないよ」みたいな論調かと思いきや、意外にバランスのとれた語り口だった。著者自身も紙の本好きの読書家というのも好印象。とはいえ紙の本がこの先衰退していくのは避けられないし、電子書籍になることでむしろふたたび、本が音や映像のメディアに対抗できるようになるというのはなるほど。2017/03/24

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