出版社内容情報
鎌倉時代、日本が十数万人の異国の軍勢と戦った元寇。その侵略と防衛のドラマを全く新しい視座から活写する著者渾身の長編歴史小説。鎌倉時代の二度にわたる元寇で歴史に名を残した肥後の御家人・竹崎季長の活躍を軸に、攻め寄せる元の皇帝フブライの思惑や、元の圧政に苦しみながら先鋒を務めた高麗の指揮官や兵士の戦いぶりをも描く、長編歴史小説。
季長が文永の役の恩賞を求めて、九州から鎌倉まで直訴に赴いた顛末など、単なる合戦ものにとどまらない人間ドラマとなっている。
第一章 文永の役
第二章 鎌倉出訴
第三章 庭中
第四章 大都
第五章 海東郷
第六章 上都
第七章 弘安の役
第八章 大風
終章 絵詞
岩井 三四二[イワイ ミヨジ]
著・文・その他
内容説明
文永の役(1274年)と弘安の役(1281年)。のちの元寇は当時「異国合戦」と呼ばれていた。侵略の矢面に立たされた九州の御家人は北条氏による執権政治の中心、鎌倉への直訴を試みる。先に蒙古に征服され、厳しい搾取のうえに日本侵攻への先兵とされた高麗。そして旺盛に国土を拡大し続ける蒙古を率いる皇帝フビライには、領土拡大以外の思惑があった―。時は鎌倉。日本が十数万人の異国の軍勢と闘った「元寇」。二度にわたる侵略と防衛のドラマを、まったく新しい視座から活写する、著者渾身の長編歴史小説。
著者等紹介
岩井三四二[イワイミヨジ]
1958年岐阜県生まれ。一橋大学卒業。’96年「一所懸命」で小説現代新人賞を受賞しデビュー。’98年『簒奪者』で歴史群像大賞、2003年『月ノ浦惣庄公事置書』で松本清張賞、’04年『村を助くは誰ぞ』で歴史文学賞、’08年『清佑、ただいま在庄』で中山義秀文学賞をそれぞれ受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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