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国を蹴った男

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062179911
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。敗れざる者たち、それぞれの一戦を描いた凛然たる戦国小説集。

不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。敗れざる者たちの魂の咆哮。”豪腕作家”の凛然たる戦国小説集。

いま、もっとも注目される歴史作家が満を持して放つ! 不条理な世を渡る武器は、気骨と果断。利に生きるか、義に死すか。武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉――天下に手を伸ばした英雄たちの下、それぞれの一戦に臨む者たちの、生死の際を描く!

伊東潤、一戦ここにあり!

「牢人大将」
「戦は算術に候」
「短慮なり名左衛門」
「毒蛾の舞」
「天に唾して」
「国を蹴った男」

【著者紹介】
(いとう・じゅん)
1960年神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業後、外資系企業に長らく勤務後、執筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った実用書を相次いで発表。2011年『戦国鬼譚 惨』で第32回吉川英治文学新人賞、2012年『城を噛ませた男』で第146回直木賞候補となる。最新刊は『叛鬼』。
主な著書に『武田家滅亡』『山河果てるとも』『戦国無常 首獲り』『戦国鬼譚 惨』『幻海 The Legend of Ocean』『戦国鎌倉悲譚 剋』『北天蒼星 上杉三郎景虎血戦録』『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』本屋が選ぶ時代小説大賞2011」受賞)『義烈千秋 天狗党西へ』などがある。

内容説明

武田信玄、上杉謙信、織田信長、豊臣秀吉―天下に手を伸ばした英雄たちの下、男たちはそれぞれの正念場を迎える。戦国小説集。

著者等紹介

伊東潤[イトウジュン]
1960年、神奈川県横浜市生まれ。早稲田大学卒業。外資系企業に長らく勤務後、文筆業に転じ、歴史小説や歴史に材を取った作品を相次いで発表している。2011年、『戦国鬼譚 惨』(講談社)で第32回吉川英治文学新人賞候補、『黒南風の海 加藤清正「文禄・慶長の役」異聞』(PHP研究所)で「本屋が選ぶ時代小説大賞2011」を受賞。2012年、『城を噛ませた男』(光文社)で第146回直木賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

123
山上宗二の話が面白かった。 『小説現代』牢人大将(2011/11)・戦は算術に候(2012/3)・短慮なり名佐衛門(2012/7)・毒牙の舞(2011/1)・天に唾して(2012/5)・国を蹴った男(2012/9)2017/01/31

さと

99
『国を蹴った男』が私の心に残った。好きなように生きる事が今の時代以上に難しく、与えられた運命を受け入れるしかない時代に、自らの心が喜びとするところを手放さない生き方は 今の私には、ただただ羨ましい。好きなことをする自由はなくても 定められた使命があるのも羨ましい。抗えない不自由さと決めねばならない自由 私は後者を生きたいと思うのだけれど、選択肢さえ見つけられていない。 2018/10/19

藤枝梅安

66
「小説現代」に掲載された6編をまとめた1冊。大名の下で働く家臣の更に下請侍たちの物語。上からの命のままに動かなければならない宿命を受け入れて死地に踏み込む男達の潔い姿が印象的。「国を蹴った男」は、蹴鞠が得意な今川氏真に仕えた鞠作りの名人・五助の苦悩と決断を描く秀作。「戦は算術に候」では、長束正家を使いこなしきれなかった石田三成の悲劇を語っている。小早川秀秋への軍資金をめぐる記述の中で、かつて秀次に使えていた頃のことを三成が思い出す場面では89ページ8行目の「秀次」は誤りだろう。ここは「秀秋」のはず。 2012/12/03

演習家康くん

58
表題作を含む6編の短編集。今川氏真を取り上げた「国を蹴った男」が秀逸。氏真という人はきっと今川が築き上げた文化の粋なんだと思う。元々父親の義元も党首の座は力で奪ったもの。誰かが押しのけて奪い取っても良かったのではと後世の人間は思う。関ヶ原の合戦でなぜに秀秋が寝返ったのか?という謎がこっちの解釈の方がよく合う。三成という人が家康に負けた本当の理由は「人を使いこなせなかった」からか?毛利北条名左衛門が家を守るために誰を敵とし誰と戦わなければいけないか?実は馴れ馴れしく近寄ってくるものほど信用はできない。2013/11/22

pukupuku

54
時代ものって、面白いとは思うんだけど、なんだかすごく理不尽なこととか、忠義とか裏切りとかお決まりのパターンが多くて、読んでるうちにお腹いっぱいになることがある。そんでもって、武器を使わないだけで、現代の政治とか企業とか同じことしているよう。この本の前に読んだ「歪んだ蝸牛」も、結局は頂点に立とうとする人間の醜い勢力争いだったしね。今も昔も必ずしも優れた人が頂点に立つとは限らないし優れていても長続きするわけじゃない。だからこそ、その脇を固める人にスポットが当てられるんだろな。2015/10/07

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