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逆浪果つるところ―重蔵始末〈7〉蝦夷篇

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  • サイズ A5判/ページ数 358p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062179089
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

重蔵に再び蝦夷地巡見の命が下る。重蔵不在の江戸で暗躍する怪しい影。最果ての地、エトロフでは、恐るべき罠が待ち受けていた。

重蔵に再び蝦夷地巡見の命が下る。重蔵不在の江戸で暗躍する怪しい影。最果ての地、エトロフでは、恐るべき罠が待ち受けていた。

【著者紹介】
1943年、東京都生まれ。’80年「暗殺者グラナダに死す」でオール讀物推理小説新人賞受賞。’86~’87年、『カディスの赤い星』で第96回直木賞、第40回日本推理作家協会賞、第5回日本冒険小説協会大賞をトリプル受賞。2001年6月から2005年5月まで、日本推理作家協会理事長。現在は、ハードボイルド、警察小説、時代小説など幅広い分野で健筆を振るっている。近著は『平蔵の首』『小説家・逢坂 剛』『暗殺者の森』『剛爺コーナー』など。

内容説明

寛政十年、蝦夷の東北の果て、エトロフの地に江戸幕府の役人として初めて「大日本惠登呂府」の木標を立てた近藤重蔵は、翌年の帰府後一月も経たぬうちに、御目見以上、勘定職への昇進を果たし、ふたたび蝦夷地巡見の命を受ける。だが、重蔵不在の江戸には刺客が現れ、再度足を踏み入れた最果ての地には、遥か北の海を暗躍する薩摩藩の影、さらには重蔵を亡き者にせんとする恐るべき罠が―。重蔵を執拗につけ狙う女賊・りよとの因縁の果ては?本格時代小説いよいよ佳境へ。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

真理そら

18
北方4島を日本領として確立するために先人はこんなに頑張ったのに、現状は…、と思ったりしながら読み進んだ。りよのタフさに驚く。しげさんの強さにも驚く。このシリーズは捕物帳のような雰囲気で始まったけれど、重蔵一代記に変化してきているので次巻を読むのが怖い気がする。2018/03/04

あかんべ

8
二年ぶりでどんな話だったか思い出せなかったが、読んでいると次次と記憶が蘇る。熊の話にドキドキし、りよとの戦いに手に汗握った。前巻より面白かった。配下の者の「重蔵が女に惚れるとは信じられない。いやそれより重蔵に惚れるおなごがいるとは驚きだ」ては苦笑。そしてしげさんは並みのおなごではなかった。 2012/10/27

外道皇帝

8
蝦夷から戻った重蔵は勘定職に引き上げられ、1か月も経たないうちに再度蝦夷地巡見を命じられる。崖から落ちたりよは死ぬはずもなく、団平の妻・たねと重蔵の妾のしげを人質にとって択捉に姿を表わす。その陰には薩摩藩の姿が・・・・。人質を取られた重蔵とりよの因縁の戦いがクライマックス。ですが、まだまだ続くようです。これで蝦夷篇終わりかと思ってたのに。2012/10/06

ソババッケ

7
シリーズ7作目。今回は、1回目のクナシリ・エトロフ渡海後半と、2回目渡海の前半がメインの物語となる。重蔵が途中で帰府を命ぜられ、お目見以上の勘定を拝命したことと、高田屋嘉兵衛の協力でエトロフ渡海の海路を発見したことが大きな出来事。この物語は、北海探索の冒険譚になってもいいのだが、現地での景観とか、原住民の慣習に対する驚きとかいったものはあまり語られない。それというのも、これまで、重蔵の主観で描かれてこなかった作風にあるのかもしれない。今回も女忍・りよの暗躍が色を添えてくれる。★3.32012/10/29

グラスホッパー

6
蝦夷から戻って、また蝦夷へ行く、重蔵始末(七)。アイノに、優しくて、正義を貫く重蔵が好ましい。江戸時代の文明で、道を作ったり、安全な航路を見つけたりして、すごいと思った。 2019/12/27

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