やりたいことは二度寝だけ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 260p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062177054
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日課は検索、文房具とハーブティーで日々を潤し、からあげ王子とドラクエに思いを馳せる――芥川賞作家初の庶民・小心的エッセイ集。

気になる単語はすぐ検索、ノート集めとハーブティーで日々を潤し、“からあげ王子”に思いを馳せ、ドラクエで自分の20年を振り返る。喫茶店ではついつい隣の会話に耳を傾けてしまい、肝心の小説は進まなくて……。昼間は会社員、夜は小説家。ハイブリッド・ワーカーの津村記久子氏がその日々を綴る、細やかで、ちょっぴりおマヌケなエッセイ集。

内容説明

検索が生きがい。文房具集めとハーブティーで日々を潤し、からあげ王子に想いを馳せ、ドラクエで自分の20年を振り返る…。ささやかで、ちょっぴりおマヌケな出来事を綴る、“地味面白~い”脱力系エッセイ。

目次

1 今週の検索(ご自由に、の私的実態;今週のライフハック(貧) ほか)
2 まぬけな日々(花見への情熱;春と向き合う ほか)
3 まぬけな日々だが潤う(小心者の散財;小心者の信心 ほか)
4 作家で会社員(ショッピングモールの探索;なんとなくの旅はつづく ほか)

著者等紹介

津村記久子[ツムラキクコ]
1978年生まれ。大阪府出身。大阪府立今宮高等学校、大谷大学文学部国際文化学科卒業。2005年「マンイーター」(単行本化にあたり『君は永遠にそいつらより若い』に改題)で第21回太宰治賞を受賞し、小説家デビュー。2008年『ミュージック・ブレス・ユー!!』で第30回野間文芸新人賞、2009年『ポトスライムの舟』で第140回芥川賞、2011年『ワーカーズ・ダイジェスト』で第28回織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

風眠

152
なんと言うか、ななめ上をいくような飄々とした語り口が、不思議に心地良いエッセイ集。ドラクエ、ノートやメモ帳などの文房具、友人や家族のこと、そういう些細な日常について、淡々と熱っぽく語っている。それは静かなマシンガントークみたいで、読んでいると思わずクスクス笑ってしまうような、じんわりとしたおかしみがある。作家ならば、ちょっとは話を盛ってもいいのかなと思わなくもないけれど、普通の日常をさらに淡々と書くことで、この独特な面白さが活きてくるのかなとも思う。職場のお姉さんと給湯室で立ち話、みたいな一冊だった。2013/01/02

修一朗

120
津村さんは自分に合う作家さんに違いないと小説を積んでいたのにエッセイが初読みになってしまった。おかげでずっと「ポト・スライムの舟」と思っていたのは「ポトス・ライムの舟」だったことが判明、赤面した。隅々まで配慮が行き届いて心地のいい文章だ。身辺ネタが中心のエッセイで,生活自体はそんなに自分と変わりなさそうなのにネタ探しが大変だろうなぁと思ったら裏紙メモがその秘訣なのね。小ネタをメモしてメモして台紙に張って,混ぜ合わせて文章に仕上げる。自分もそのやり方を試してみよう。検索の章が面白かった。続編へ…2016/06/04

AKIKO-WILL

118
タイトルに惹かれて読みましたが、期待していたほどではなかったかな?芥川賞受賞した著者のエッセイです。とても地味な方なんですね!しょっちゅうサーチエンジンかけてるんですね!小説はエッセイより面白いのか?そこら辺が気になります。2015/12/10

はたっぴ

95
週末、久しぶりに昼寝をした。直近の激務に体が悲鳴をあげて長時間眠ってしまったが、起きた時の爽快感に大満足。ゆるい気分で積読中の津村さんのエッセイを手に取った。著者が、自分が理解できない世の中の人々を妖精や妖怪に例えて、一風変わった他人の行動を受容しようとする考え方に賛同。私自身は、運悪く相容れない人に出会ってしまった時には、鬼ヶ島から派遣された小鬼だと思うようにしてきたが、妖精の方が断然いい。愛らしくて少しは許せる気がするだろう。この他にドラクエ、会社の裏紙、養命酒、…引き込まれる要素が満載の一冊だった。2016/05/22

Shimaneko

82
アンソロジーで印象的だった控えめなぶっ飛び方というか地味な変人ぶりに和む。芥川賞受賞後も会社員しながら書いてたのかーとか、文房具(特にノート)への偏愛とか、イラストのイメージそのまんまの、ゆるい日常系エッセイ集。この人、かなり面白いな。2015/05/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4886681
  • ご注意事項