実験的経験―Experimental experience

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176996
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

ここにあるのは新しい小説のカタチ。小説の極点を軽やかに飛び越える、究極の森博嗣的「創作」――。

小説であり、小説ではない。ミステリであり、SFであり、SSであり、詩作であり、そのどれでもない。創作の可能性を無限大に広げる、作家・森博嗣の新たなる境地。ここに小説の未来がある。

【著者紹介】
1957年12月7日愛知県生まれ。工学博士。某国立大学工学部助教授として勤務するかたわら、1996年、『すべてがFになる』(講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー。以後、犀川助教授・西之園萌絵のS&Mシリーズや、瀬在丸紅子たちのVシリーズ、『φは壊れたね』から始まるGシリーズ、『イナイ×イナイ』からのXシリーズなどを執筆。ほかに、『女王の百年密室』『スカイ・クロラ』などの小説や、『森博嗣のミステリィ工作室』『工作少年の日々』、ささきすばる氏との絵本『悪戯王子と猫の物語』、庭園鉄道敷設レポート『庭園鉄道趣味 鉄道に乗れる庭』など多くの作品を発表し、人気を博している。

著者等紹介

森博嗣[モリヒロシ]
1957年愛知県生まれ。工学博士。某国立大学の工学部助教授の傍ら1996年、『すべてがFになる』(講談社ノベルス)で第1回メフィスト賞を受賞し、ミステリィ作家としてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

76
森先生による、楽しい実験教室の始まりです。用意するものは森先生が一人に、本が一冊に、読者が一人。手順は、森先生が一冊本を書きます。読者がそれを読みます。さて、どうなるでしょう??そんな問いかけを投げかけられているようでした。森博嗣が一冊かけて本の内容で遊び、読者がそれにいいように引っ張られて地団駄を踏む。馬鹿馬鹿しいのに、楽しい。どこまで本当で、何処から作りごとなのか、全然わからない。化かされた気分。森博嗣にとってはこの本も、私達の反応も全部実験の一環みたいなものなのかもしれない、とちょっと思いました。2012/06/14

akira

49
宮本武蔵の幕間として。 キレッキレの一冊。水柿君のようなダークな悪ノリが、ふんだんに盛り込まれいて、吹き出し注意。 「すべてがネタになる」とは書いてないが、実際はそういう感じか。なんでもネタにしすぎてて、言っちゃイケナイことまで言っちゃてる(講談社よく許したな、グッジョブb)あまりに内容が突飛だし、ほとんど駄洒落だし、これまでの著作を遊び過ぎだし、これは、これまでにない形のファンブックかも。 それにしても、キニナル一言。 「Gシリーズの新刊が出ないのは、なにか理由があるのでしょうか」2013/07/13

藤月はな(灯れ松明の火)

37
最初のキャプタが地の文と会話文が逆転した形式で始まるために文語から口語の小説へ転換した二葉亭四迷の「浮雲」にも通じる「1000の小説とバックべアード」にも問われた新しい小説の形としてのテキストの転換の提示かと考えていたらそんなことはなかった(笑)真剣に考えたら負けのダジャレ。図書館から借りてきたので壁に投げつけるほど激怒しないのが不思議(爆)読書感想文や小説の書き方も突っ込みを入れたくなるように煙に巻いています。なんとも珍妙な・・・・。2012/08/10

まる

33
この作者の小説を読んでみたいと思い初めて手に取ったのがこれだったのですが…間違えたかもしれません(笑)エッセイ?SS?実験的であることは間違いない。こういうのがこの作者さんの持ち味なのでしょうか。ファンなら楽しめそうだなと思いますが、初めてなもので、わけがわからないうちに読み終えてしまいました。2017/12/27

ぺぱごじら

23
『小説における言語実験』を日本で一番派手にやりきったのは恐らく筒井康隆さんだろう。多くの作品で、SFという領域から逸脱して、言葉の様々な可能性を提示してくれた。筒井さんはその道の『冒険家で開拓者で先駆者』で、力の籠った作品が持つ熱を感じた。時は過ぎ、今度はミステリという領域から逸脱して可能性を追求し始めたのが森さんなんだなぁと感じる。先あとの話ではなく、いつの時代にも自分が持つツールの可能性を追求したがる人が居るという話。折々にこうした人が居るので、読書は止められない。2013-1982013/12/01

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