真友

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062173384
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

親友が大事なものをすべて奪っていく――。父を殺された14歳の冬。容疑者は親友の父親だった。刑事による警官殺し。若者二人の人生は激変し、二度と交差しないはずだった。さらなる事件が起きるまでは。

内容説明

14歳の冬、父親を殺された―親友が、大事なものを、すべて奪っていく。刑事による警官殺し。憎悪と絶望を胸に、親友だった二人の人生は激変する。仇討ちを誓った少年は刑事に。世間を敵にまわした少年は裏側の世界に。その間で揺れ動く女心ふたつ。二人の人生は二度と交差しないはずだった。さらなる事件が起きるまでは―。一気読み必至。乱歩賞作家が射止めた、会心の感動ミステリー。

著者等紹介

鏑木蓮[カブラギレン]
1961年、京都市生まれ。佛教大学文学部国文学科卒業。2006年『東京ダモイ』で第52回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

95
親友の父親が加害者と被害者になってしまったお話。真の友とは側にいる奴じゃないってのが深い。2014/02/11

紫 綺

73
主人公の父である巡査長の殺人現場が梅小路公園、救急搬送された先が七条の南病院。子供が小さい頃によく遊びに行っていた公園に、私自身が入院し、今もリハビリで通っている病院。いきなりググッと引き寄せられる。ストーリーも、始終緊迫感のある展開で非常に面白かった。途中の色恋は都合が良すぎて少々嘘くさく、興醒めしたが、それを上回る痛快さがあった。2012/02/19

七色一味

62
読破。ストーリー的には難しいものではないし、犯人──達も、ある程度早い段階で目処が立ってしまう。それでも──。抑えた文体、静な張り詰めた雰囲気に、ページを繰る手が止まらない。ふと、数ページ、数十ページ時には章丸ごと戻って読み返してしまう。追うものと追われるものの二人、それぞれに「友」の言葉が当てはめられるのか──。主人公の二人は、互いを否定し合う。方や怒りを持って、方や諦めを持って。どちらの思いも分かるだけに、胸が苦しい。あまりにも辛い試練を越えて、十年を超える年月を経て、2人は「真友」になれるのか…。2013/02/26

カナティ

57
以前から気になっていた鏑木さん、初読みです。主人公とその親友のそれぞれの父親が警察官同士で加害者と被害者の立場になる、という重い内容でしたが、とても読みやすく、止まりませんでした。何となく先が読めたのですが、さすが江戸川乱歩賞作家さんらしく、本の分厚さが気にならないくらい引きつけてくれる文章です。読友さんオススメ作家さんでしたが、他の作品も読んでみたいです。2014/02/08

キムチ27

55
鏑木おっかけの私には定番スタイルの展開。読み易いという事は若い人にとっては古臭い匂いがするのだろうかと 穿って考える。 ヒューマンエピソードを濃厚に織り込めた展開だが、13年間も周囲を傷つけ、2人の女の人生を狂わせる動機がどうしても納得行かず、不消化な読後。 ストーリーのコアになる2人の男のモノローグで序走を盛り上げるのはいい・・どんどん引き込まれていく。少年から、青年、大人になって行く過程は抗う事の出来ない環境のなかの子供の痛みを再認識させてくれる。だが2人の女性への加害者の在り様は感覚的に受け入れ難い2014/02/05

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