黄金の太刀―刀剣商ちょうじ屋光三郎

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062171991
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

刀剣商光三郎vs詐欺剣相家、名刀五番勝負江戸で流行りの「黄金の太刀」をめぐり、一万両の詐欺事件が発生。事件の鍵となる「五箇伝」の地をゆく光三郎は、稀代の詐欺師・白石瑞祥と各地で火花を散らす!

内容説明

刀は、男の生き方さ。覇気が溢れ、見ているだけで命の力が湧き上がってくるような刀がいい。江戸を騒がす「黄金の太刀」をめぐり、とある大名家で一万両の刀剣詐欺が勃発。事件の鍵を握るのは、稀代の詐欺剣相家・白石瑞祥。相州、美濃、山城、大和、備前―。瑞祥を追い、光三郎は日本刀「五か伝」の地をゆく!直木賞作家が渾身の筆で紡ぐ本格時代小説。

著者等紹介

山本兼一[ヤマモトケンイチ]
1956年、京都府生まれ。同志社大学文学部美学及び芸術学専攻卒業。出版社・編集プロダクション勤務、フリーライターを経て作家デビュー。99年「弾正の鷹」で小説NON短編時代小説賞を受賞。2004年『火天の城』で第十一回松本清張賞、2009年『利休にたずねよ』で第百四十回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

文庫フリーク@灯れ松明の火

49
大伝太光世・孫六兼元・新藤五国光・・・佐伯泰英さん小説でお馴染みの刀はもちろん、時代小説で目にする名刀工の名前がずらり。前作で主人公惑わした剣相家・白石瑞祥が黄金鍛えの小烏丸(贋物)をネタに仕掛けた詐欺。代金一万両を奪った瑞祥追って五か伝と呼ばれる刀の名産地・大和・山城・相州・備前・美濃を訪れる光三郎。刀の蘊蓄が前作同様楽しい。短い場面でも刀鍛冶の職人が登場すると、蘊蓄も深みを増す感じ。硬派な職人もの『いっしん虎徹』に比べ軽めの時代小説ですが、その分肩の力を抜いて愉しめました。2011/11/23

真理そら

44
シリーズ物の二作目だった、一作目も探して読まなくちゃ。詐欺なのか仇討なのか…とにかく有名な鍛冶場を巡るロードムービー的なおもしろさと名刀についての知識も得られる楽しい読書だった。2019/05/21

藤枝梅安

33
光三郎の刀を見る同好の仲間が集まったところに、勘定奉行の倅・田村庄五郎が「黄金鍛え」の刀を持ってきた。この刀、実はたいした業物ではないのだが、それを使って詐欺まがいの行為を働く白石瑞祥という剣相家が田村家を騙りに掛ける。庄五郎に請われた光三郎は鍛冶修業の兄弟弟子・鍛冶平とともに瑞祥を追ってはるばる備前まで赴くのだが・・・。瑞祥の詐欺行為に意外な裏がある。最後の謎解きは性急な感があるが、三人が刀の名所を巡る旅が興味深い。山本さんはシリアスな小説が多かったが、この作品のようなやや「柔らか目」の小説も好きだ。2012/03/25

Nak34

17
つまらん。「火天の城」は、職人の心意気、覚悟を読ませる素晴らしい作品だったのに、これは、「利休」を読むのをどうしようと迷うぐらい、つまらなかった。最後の仇討ちは、切りかかる事って、どう?何故に、五か伝の地をまわらせたの?そこで、腹を切るのか?全く心に残らない、響かない、まさに、黄金鍛えのような作品。残念。刀の妖気に魅せられた「白樫の樹の下で」をお勧めします。2012/05/05

16
旗本の仇討ちに付き合わされ、仇を追って、鎌倉、美濃、京都、奈良、備前…と次々旅していく展開にによによした。刀剣乱舞好きな人は絶対(ry 偽の小烏丸が小田原にあったという話にはかっと目が見開きました。蘊蓄もたくさんで、読みやすくて、とても面白かった。2015/11/29

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