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出版社内容情報
井上 ひさし[イノウエ ヒサシ]
企画・原案
武田 美穂[タケダ ミホ]
著・文・その他
内容説明
きみは世界でたったひとり。だれともとりかえがきかない。だから、だいじ。一人ひとり、みんなだいじなのです。井上ひさしさんが小学生に語った「憲法」への思いが、絵本になりました。
著者等紹介
井上ひさし[イノウエヒサシ]
1934年山形県生まれ。上智大学外国語学部フランス語学科卒業。劇作家、小説家。直木賞、読売文学賞、吉川英治文学賞、菊池寛賞ほか受賞多数。2009年、日本芸術院会員に選ばれる。2010年4月9日、肺がんのため逝去
武田美穂[タケダミホ]
東京都生まれ。イラストレーター、絵本作家。作品に『となりのせきのますだくん』(絵本にっぽん賞、講談社出版文化賞絵本賞受賞)にはじまる「ますだくん」シリーズ、『ふしぎのおうちはドキドキなのだ』(絵本にっぽん賞)、『すみっこのおばけ』(日本絵本賞読者賞、けんぶち絵本の里大賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紫 綺
84
人間一人ひとりを、かけがえのない存在として、大切にする社会。それを一番大事にしていこう、というのが日本の「憲法」。憲法の大事さを小学生にもわかりやすく説いている。強引な改憲に警鐘を鳴らす絵本だね。2015/05/02
パフちゃん@かのん変更
69
憲法は国や政府が守るべき決まり。権力者が暴走して国民を意のままに動かしていいはずがない。終戦時10歳だった井上ひさし氏。戦争中は「おまえたちは20歳まで生きられない」「お国のために死ぬのだ」と言われてきた。終戦の日見上げた空にはB29も飛んでいなくてきれいな青空だった。本当に生き残った人々は幸いでした。召集令状1枚で戦地に駆り出されるような愚は絶対にやめてもらいたい。2016/06/26
とよぽん
58
何の議論も検討もなく、閣議決定で着々と戦争の準備が進められている。日本中がサッカーワールドカップで熱狂しているときに、岸田政権は抑止力を盾に防衛費を倍増させ「戦略3文書」を発表した。しれっと。そしてアメリカの大統領に忠犬ぶりをアピールして来た。そんな今だからこそ、恒久平和を誓った日本国憲法の理念を再確認して、井上ひさしさんが力説する「どんなもめごとでも、ことばのかぎりをつくせばしずまると、わたしはしんじています。」という道を進まなければ・・・。2023/01/28
ヒラP@ehon.gohon
34
11年前に出された絵本です。 当時ならば、この絵本を教科書のように掲げられたかもしれません。 現実に近い理想感があったように思います。 でも、この十年ほどの間に何が起きたでしょう。 この数年の間に何が起きているでしょう。 そして現在はどうでしょうか。 「憲法」そのものの扱われ方がな変わって来ました。 この状態の中でこの本を読んだら、現実との差異に疑問も出るでしょう。 子どもたちは、その疑問を大切にしなければなりません。 大人は、その疑問に応えなければいけません。 2023/01/18
こゆ
28
憲法記念日に読みたかった本。井上ひさしさん原案の憲法の絵本。井上さん自身が先生として絵本に登場し、憲法とは何のために作られたのかをわかりやすく教えてくれている。「爆弾が空から降ってくるから青空を見上げる気にもならなかった」という井上ひさしさんの言葉にハッとなる。小3の子どもは教訓や勉強要素がありそうな本は自分から持ってこず、読み聞かせでしか読まないので、この本を一人で読んでいる姿を見た時には驚いた。まだ憲法の概念なんてわからなくても良いから、何か彼の心に一つでも残ったらいいな。2022/05/07