影法師

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  • サイズ B6判/ページ数 330p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062162241
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

『永遠の0』『ボックス!』『風の中のマリア』『モンスター』、1作ごとに読者を驚かせてきた百田尚樹
今度は、ついに時代小説!
ここに、時代小説でなければ、書けない男たちがいる。

生涯の契りを誓った2人の少年。1人は異例の出世を果たし、1人は貧困のなかで朽ち果てた。
光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。
父の遺骸を前にして泣く自分に「武士の子なら泣くなっ」と怒鳴った幼い少年の姿。作法も知らぬまま、ただ刀を合わせて刎頚の契りを交わした14の秋。それから――竹馬の友・磯貝彦四郎の不遇の死を知った国家老・名倉彰蔵は、その死の真相を追う。
おまえに何が起きた。おまえは何をした。おれに何ができたのか。

百田 尚樹[ヒャクタ ナオキ]
著・文・その他

内容説明

光があるから影ができるのか。影があるから光が生まれるのか。ここに、時代小説でなければ、書けない男たちがいる。父の遺骸を前にして泣く自分に「武士の子なら泣くなっ」と怒鳴った幼い少年の姿。作法も知らぬまま、ただ刀を合わせて刎頚の契りを交わした十四の秋。それから―竹馬の友・磯貝彦四郎の不遇の死を知った国家老・名倉彰蔵は、その死の真相を追う。おまえに何が起きた。おまえは何をした。おれに何ができたのか。

著者等紹介

百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、特攻隊の零戦乗りを描いた『永遠の0(ゼロ)』で作家デビュー。高校ボクシングの世界を舞台にした青春小説『ボックス!』が圧倒的な支持を集め、2010年、映画公開(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

165
百田さんの時代小説です。時代小説に未開な読者も是非、オススメします!とにかく登場人物が素晴らしいです。時代小説というと、表現や会話に少しばかり古めかしい表現があり、慣れないとわかりずらい感がありますが、今作はまったくそんな影響はありません。さすがは百田さんで、エンターテイメント性抜群の超娯楽的内容になっています。自分は時代小説はほとんど未読ですが、多分こういった作品から道が開けていくのかなと感じました。男女問わず、オトコの‘生きざま’を十分堪能でき、そしてまたタイトルの‘意味’の深さに感動しました。2010/08/04

kyon

106
時代小説は、苦手分野。でも読書嫌いが本を読めるようになったのだから、たまにはチャレンジ。百田尚樹さんの読みやすさのせいか、読んでいるうちに慣れてきました。タイトルの意味が最後に納得できるのがさすがだなぁ〜。「彦四郎」&「みね」目線も読んでみたいなぁ〜。武士のお話しよんだから、「武士道」が少しは分かるようになれたかなぁ?(笑)2016/02/15

nakanaka

100
先日読んだ「蝉しぐれ」のレビューでこの作品について書いている人がいたので読んでみました。確かに設定やストーリーが似ているような気がしましたが、また違った味わいがあり存分に楽しむことができました。藤沢周平へのオマージュと私はとりました。なんといっても刎頸の契りを交わした勘一と彦四郎の友情ですね。将来を嘱望されるほどの才覚を持った彦四郎があえて影法師となって勘一を支えていくという利他の精神に感動しました。また自らの死をもって事を成し遂げる当時の人々の生きざまに圧倒されました。2016/04/01

よむよむ

100
不幸な(理不尽な?)事件で父を失った少年が得がたい友を得て、逞しく成長していく物語。その友、彦四郎が主人公勘一の人生を大きく変えていく。大変面白く読めたのだが何か足りないような・・・日本全国民必読の『永遠の0』を書いた同じ方とはちょっと思えない感があった。それにしても、この時代の次男以下の扱いが余りにも悲惨で驚いた。→ネタバレコメント有り2010/07/08

夜梨@灯れ松明の火

90
江戸時代、茅島藩(架空の藩)で産まれ、階級の違う武家に育つ2人の一生と友情の物語。下級藩士の家に育ち、異例の出世を果たした勘一。不始末で国を追われ、自分の命を犠牲にしてまでも、友人の命(と夢)を守った彦四郎。全てが明らかになるラストシーンで、涙が止まらなくなりました(家で良かったw) 泣いていた所為か、袋綴じにしばらく気づきませんでしたが、袋綴じの内容は、本文を読めば想像がつき、開いたらその通りでしたが、また涙。「永遠の0」も「風の中のマリア」も良かったですが、今現在の私のベストは「影法師」です。2012/07/05

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