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不死細胞ヒーラ―ヘンリエッタ・ラックスの永遠(とわ)なる人生

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  • サイズ B6判/ページ数 461p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062162036
  • NDC分類 289.3
  • Cコード C0098

出版社内容情報

★2010年米Amazonが選ぶ「ベスト本」第1位(ベストブック・オブ・ザ・イヤー)
★『エンターテインメント・ウィークリー』2010年最優秀作品
★『カーカス・レビュー』2010年ベスト・ノンフィクション
★『パブリッシャーズ・ウィークリー』2010年トップ10ノンフィクション
★アメリカ科学振興協会、ヤングアダルト科学書籍賞受賞
★『ワシントン・ポスト』ブックワールド、2010年トップ10
★『ニューヨーク・タイムズ』推薦優秀作品
★『ニューヨーカー』批評家が選んだベスト作品
★『フィナンシャルタイムズ』2010年推薦ノンフィクション
★『シカゴ・トリビューン』2010年ハートランド賞(ノンフィクション)受賞
★ウエルカム・トラスト、2010年書籍賞受賞
★米国図書館協会推薦優秀作品 ほか

アメリカ中を感動させた科学+ヒューマン・ノンフィクションの金字塔、待望の邦訳!

ストーリー
彼女の名前はヘンリエッタ・ラックス。
だが、科学者のあいだでは「ヒーラ」として知られている。
1951年、貧しい黒人のタバコ農婦だった彼女の身体から、本人の同意なく採取された癌細胞は「ヒーラ」と名付けられ、世界初の“不死化したヒト細胞”として、のちに医学界のきわめて重要なツールとなる。
ヒーラはその後の細胞培養法に革命をもたらしたのみならず、ポリオワクチンの開発、化学療法、クローン作製、遺伝子のマッピング、体外受精ほか、幾多の研究の礎となった。だが、数十億個という膨大な単位でその細胞は売買されてきたにもかかわらず、ヘンリエッタは死後も無名のままにとどまり、そして彼女の子孫もまた、健康保険すらまかなえない境遇に置かれていた――。
生命倫理・医学上の争い・科学・人種間の葛藤・信仰療法、そして、亡き母への想いと葛藤に苦悩する娘の物語を鮮やかに描いた〈ニューヨーク・タイムズ〉ベストセラー!!

内容説明

彼女の名はヘンリエッタ・ラックス。だが、科学者には「ヒーラ」として知られている。1951年、貧しい黒人のタバコ農婦だった彼女の身体から、本人の同意なく採取された癌細胞は、のちに医学界のきわめて重要なツールとなる。それはポリオワクチンの開発、クローニング、遺伝子マップの作製をはじめ、幾多の研究の礎となった。しかし数十億個という膨大な単位でその細胞は売買されてきたにもかかわらず、ヘンリエッタは死後も無名のままにとどまり、彼女の子孫もまた健康保険すらまかなえない境遇に置かれていた―。倫理・人種・医学上の争い・科学的発見と信仰療法、そして、亡き母への想いと葛藤に苦悩する娘の物語を鮮やかに描いた『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー。

目次

第1部 生(運命の検査―一九五一年;クローヴァー―一九二〇年~一九四二年;診断と治療―一九五一年 ほか)
第2部 死(嵐―一九五一年;ヒーラ・ファクトリー―一九五一年~一九五三年;ヘレン・レイン―一九五三年~一九五四年 ほか)
第3部 永遠なる命(「生きてるんだって!」―一九七三年~一九七四年;せめてすべきこと―一九七五年;「ぼくの脾臓を売っていいなんて誰が言った?」―一九七六年~一九八八年 ほか)

著者等紹介

スクルート,レベッカ[スクルート,レベッカ][Skloot,Rebecca]
サイエンス・ライターとして、『ニューヨーク・タイムズ・マガジン』、『Oオプラ・マガジン』、『ディスカヴァー』など、数多くの雑誌に記事を執筆し、受賞歴もある。ナショナル・パブリック・ラジオの「レイディオラブ」、およびPBS(公共放送サービス)の「ノヴァ・サイエンス・ナウ」では、特派員を担当した。2010年には、『ワシントン・ポスト』紙が選んだ“2010年のサプライジング・リーダー”5名の一人に選出されている

中里京子[ナカザトキョウコ]
早稲田大学卒。不妊・生殖補助医療に関する国際学会の事務局も担当している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やっち@カープ女子

37
培養してみると奇跡的に増え続けたヒーラ細胞。ポリオワクチンの開発をはじめ、一体どれだけの医学の発展に貢献しただろうか。著者の興味深く読ませる筆力もあるしノンフィクションだと思うとページをめくる手が止まらなかった。この奇跡の細胞に感謝したい。2016/06/22

Nobu A

16
HONZ推薦本。翻訳本11年刊行。1951年にタイトルの名前の黒人女性の癌細胞が本人の同意なく採取された。その後「ヒーラ」と名付けられ細胞培養に革命をもたらしポリオワクチンの開発を始め、様々な研究の礎となった。その女性の人生を辿る話。ヒーラ細胞が医学に多大な貢献をのを知り得たことは勉強になったが、本書の当初の目的、ヘンリエッタ・ラックスに関することは頁数の割には判明出来なかった点は若干不満だし、もう少し医学的見地から考察も読みたかった。切除した臓器や採血した血液が本人のものでなく廃棄扱いとなる点は驚き。2024/04/06

さく

15
以前読んでとても面白かったのに、感想を書き忘れていた。増殖し続ける細胞、ヒーラ細胞は、ヘンリエッタという1人の女性から接種され、本人に伝えないまま研究に使われていた。ヘンリエッタの視点、ヒーラ細胞について取材する女性の視点、研究者の視点、と3つの視点でヒーラ細胞について書かれていて、興味深く読み進められました。(読んだのがかなり前なので、間違っているかもしれません)2020/04/30

Uzundk

14
近代の医療発展の核心、ヒーラと呼ばれているヒトの細胞を巡る話。 科学的な内容が知りたいなら論文なり別の書へどうぞ。無限に増える細胞を扱う技術が向上し、ヒト細胞に対する実験も遥かに容易になった。現代の医療はこの上に成り立っている。しかし、その細胞を持っていた人物はすでに亡くなり、その家族も発展から取り残されていた。人間のプライバシーとは所有の権利は倫理はどうかを問いかける。正直まだまだ解決できそうにない。そういう重いものは差し置いても、医療事象の転換点を見る事が出来てとても面白かった。2015/05/12

eirianda

10
がん研究、ワクチン開発、遺伝子研究、クローン技術などさまざまな医学の発展に貢献したヒーラ細胞はたったひとりの黒人女性から採取された癌細胞だ。その貢献を、自分の細胞を増殖されているのすら知ることもなくヘンリエッタ・ラックスは5人の幼子を残して亡くなった。50年代の事とは言え、黒人の差別の歴史を紐解くようにヘンリエッタの生きた環境と残された家族のトラウマと決して平穏ではない今が明らかになっていく。子どもたちは教育もまともに受けず犯罪を犯したり散々、ようやく曾孫の代から大学進学…など。2021/10/13

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