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難民探偵

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  • サイズ B6判/ページ数 348p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062159418
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

西尾維新が生み出す、新たなスイリ小説登場!

就職浪人×超人気作家×難民探偵=??
就職浪人の窓居証子は、叔父で人気作家の窓居京樹の家へ、やむなく半年の期限でお手伝いとして住み込むことに。
そんなある日、根深陽義なる怪しげな人物の身元引受人をという警察からの連絡が、京樹の携帯に入る!
その一本の電話が、すべての始まりだった!

窓居証子……就職浪人。現在叔父の家に半年を期限のお手伝いとして住み込む。
窓居京樹……超人気作家。引きこもり気味。人に親切にされるのが苦手。
根深陽義……元警視庁刑事。そして現在はネットカフェ住まいの--難民探偵?

西尾 維新[ニシオ イシン]
著・文・その他

内容説明

ネットカフェ在住の元警視庁警視・根深陽義、就職浪人・窓居証子、人気小説家・窓居京樹が京都で発生した殺人事件の謎に挑む。「戯言シリーズ」「化物語」で人気沸騰中の西尾維新が放つ、怪心の新・スイリ(推理)小説。

著者等紹介

西尾維新[ニシオイシン]
2002年、『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』(講談社ノベルス)にて第23回メフィスト賞を受賞し、デビュー。デビュー作に始まる“戯言シリーズ”は代表シリーズとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

86
無難なミステリーといったところでしょうか。就職できない証子と元警察官・根深が殺人事件に挑んでいく。ただそれだけの骨組みでも、西尾維新作品であれば、破天荒で華麗な展開になるのですが、この作品に至ってはごく普通に物語が進んでいく感じがします。普通のミステリーとして読めば面白いと言えるのかもしれませんが、普段の作風に慣れてしまうと若干物足りません。最後、新たな一歩を踏み出す証子の姿は鮮やかな印象を残しますが。2017/08/15

くろり - しろくろりちよ

84
事件が始まるまでが…枕が長い…!毎回のことですが…そして人物を語る上で絶対に欠かせない部分なんですが…いつ始まるかとやきもきします。小説家の京樹は作者自身が思い描く作家像なのかな…?脇役の割にはかなりの出張り具合ですし。難民探偵より奇行が目立つ素敵さんです。始まりは長いけれど、始まってしまったらもうあっという間!広げて畳んで。なるようにしか、ならないところが乙。言葉遊びがもう少しあっても…と思うのは贅沢かなぁ。2012/02/10

がらは℃

73
特異な立場(就職難民、人気作家、難民探偵、警視総監)で個性的な登場人物達が織りなす推理小説。ネットカフェ難民やiPhoneやTwitterなど時代を表すキーワードを基盤にしているから不思議な現実感を帯びている。しかしながら、何とも読みやすかったなあ。2010/07/05

ひめありす@灯れ松明の火

66
読メ登録以前に読了。本日再読。相変わらず人の青臭くて目を背けている嫌な部分、戸惑いながら自分が自分である証拠を見つけ出そうとする、凶器にも似た、狂気にも似た中途半端に恰好をつけている部分。根深く心にしがみついたそれをそこを容赦なく狩りとっていくから故に心は焙られて煎じ薬の様に苦く人の心にしみる。つくづく彼にはようじんしなくてはならない。西尾氏はストーリーメイカーというよりはストーリーテラーなのだなあ、と改めて感じた。彼の話術によって、物語はこんなにも面白くも、普遍的なものにも、なってしまうのだ。2012/01/14

dorebook

47
就職難民の窓居証子が、期間限定で作家の叔父(窓居京樹)宅に雑用係として居候しながら人生立て直しの日々を模索しつつ出逢った難民探偵根深陽義と共に殺人事件に挑む。相も変わらず名前が一癖二癖、軽妙な会話及び関係性で久しぶりの西尾維新作。設定は面白く就活が上手くいかず悶々とする証子の弱さや、まともで在りたいと願う健気さに好感を持つのだが、全体的なキャラ立ちが少なく、若干オトナシメの進展だったように感じるが、2009年の作品であり、今日子さんが出現する迄のミステリーの面白さの醍醐味が無いのは致したがないのかな。2018/08/14

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