世の中への扉<br> にいちゃんのランドセル―世の中への扉

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世の中への扉
にいちゃんのランドセル―世の中への扉

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  • サイズ B6判/ページ数 194p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062159197
  • NDC分類 K369
  • Cコード C8095

出版社内容情報

阪神淡路大震災から20年、NHKドキュメンタリードラマ「忘れない…にいちゃんのランドセル」にもなった感動のノンフィクション。阪神淡路大震災から20年,
凜くん一家の感動の物語が、NHKドキュメンタリードラマ「忘れない…にいちゃんのランドセル」になりました!
(2015年1月12日BS121:00?、1月16日総合24:10?)

埼玉県さいたま市に、阪神淡路大震災で亡くなったおにいちゃんのランドセルを背負って学校に通う、とても元気な小学2年生がいます。
6000人以上の命が奪われたあの地震から15年。
いのちのバトンを、きみに伝えたい!

米津勝之(かつし)さん・好子さん夫妻は、阪神淡路大震災で2人の子どもを失いました。
悲しみの底からの再出発──。
ときを経て2人のきょうだいが誕生し、弟の凛(りん)くんも小学1年生に。
「ランドセル、どうする」お父さんが尋ねると、凛くんは、「にいちゃんのランドセル、背負っていく!」お父さんもお母さんも、その一言がとてもうれしかったといいます。
ともだちに比べると古くて傷だらけのランドセルだけれど、凛くんも、ご両親も、それがちょっぴり自慢です。この物語は、命の大切さをだれよりも真剣に考えている「6人家族」の、涙なしには読めない本当にあったお話です。

■新シリーズ「世の中への扉」
本書は、講談社の児童書新シリーズ「世の中への扉」の創刊を飾る1冊になります。小学校高学年から中学校までを読者対象に、世の中のしくみのわかりやすい解説書、ほんとうにあった感動的な話、手に汗握るスポーツノンフィクション、自然や環境問題を考える本などなど、人生ではじめて出会うノンフィクション作品を多数刊行していく予定です。さあみなさん、「世の中への扉」シリーズのドアを開いて、好奇心の海原へこぎ出してください。

序章 いつもと同じ夜
第一章 阪神淡路大震災
第二章 底のない悲しみ
第三章 新しい命
第四章 ひきつがれる「思い」
あとがき ぬくもりを伝える


城島 充[ジョウジマ ミツル]
著・文・その他

内容説明

阪神淡路大震災で亡くなったにいちゃんが使っていたランドセルをせおって、小学校に通っているとても元気な男の子がいます。そのランドセルには家族の悲しい記憶とあたたかな物語がつまっています。「命」ってなんだろう。

目次

序章 いつもと同じ夜
第1章 阪神淡路大震災(一月十七日午前五時四十六分;「この下に、息子と娘がいるんだ」 ほか)
第2章 底のない悲しみ(消せない後悔;はずかしがり屋さん ほか)
第3章 新しい命(ある少女の作文;月命日のカレー ほか)
第4章 ひきつがれる「思い」(長男と末っ子;英ちゃんの涙 ほか)

著者等紹介

城島充[ジョウジマミツル]
ノンフィクション作家。1966年、滋賀県生まれ。関西大学文学部卒業。産経新聞社岡山総局を経て大阪本社社会部へ。司法キャップなどを歴任し、阪神淡路大震災、小児医療などをテーマに長期連載を手がけ、「失われた命」では、アップジョン医学記事賞を受賞した。2002年、ノンフィクション作家として独立。著書に、『拳の漂流』(ミズノスポーツライター賞最優秀賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

67
半分も読まないうちから、熱いものがこみあげて、涙目になってしまった。阪神大震災で幼いわが子2人、兄妹をともに亡くす悲劇に出合った父母。孫の遺品を求めて瓦礫を掘り、ランドセルを見つける祖父。年月が流れて、新しい生命が生まれ、家族は再び父母と兄妹になる。けれど亡くなった2人の再来ではない。家族は6人なんだという意志で成長していく。弟は、この世界で合えなかった兄が、1年生の10ヶ月間だけ使ったランドセルで学校に行く。もういくら書いてもコメントでは雰囲気は伝わらない。でも涙だけは出る。借りた本だけど今は買いたい。2019/11/15

33
阪神淡路大震災で二人の子供を失った家族の物語。涙無しには読めない。漢之くんの最後の日記が泣けて仕方なかった。普通に明日が来ると思っていたんだよね。もう震災から20年。2015/02/02

かんちゃん

20
【図書館】阪神淡路大震災で二人の子供を失った親の心、祖父の愛情、ひと言ひと言が胸を締めつける。後から生まれてきた子供たちは決して生まれ変わりではない。その言葉にむしろ救われる思いがした。2015/06/20

ちゃこばあ

14
とても泣けました。人は皆いつ何が起こるかわからない。でも温かい家族の愛に包まれて、乗り越えて、漢之くん深理ちゃんも、英ちゃん凛くんも、お父さんお母さんもみんな幸せだなと思います。これからもずっと何が起きても乗り越えていって欲しいし、見習いたいと思います。2014/05/30

けんとまん1007

12
阪神淡路大震災を経験されたご夫婦と、亡くなった二人のお子さん・その後に生まれた二人のお子さんのご家族を巡る物語。もちろん、ご本人たちの気持ちを思いやることはできないが、やはり、そこに「時」というものがあるのだということだけは感じ取れると思う。よく、子どもが生まれると、「○○の生まれかわりだ」と言ったりするが、そうではないのだと、この本を読んで強く思った。そんな家族をそっと見守っていたのが、ランドセルなのかなと思う。弟の背に背負われるのを待っていたのかも。2011/10/16

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