坂道の向こうにある海

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  • サイズ B6判/ページ数 263p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062158978
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

朝子と正人、卓也と梓は恋人同士。けれど少し前までは、朝子は卓也と、正人が梓と付き合っていて…。城下町・小田原を舞台に描かれる、傷つき、もつれた四角関係の“その後”。『しずかな日々』『るり姉』で人気急上昇の著者、初の青春群像ストーリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

65
若干違うタイトルの文庫で既読だった。冷静に考えると、こんな交換カップル関係(or カップル交換)はあり得ない、お話の中だけの世界だろ、なんて思ってみたり。2015/10/30

ゆみねこ

45
介護福祉施設で働く男女4人の恋物語。朝子・梓・正人・卓也の4人を中心に彼らの周りの家族や職場、友人を交えて話しが進む。自分の子供たちの年代の恋愛模様、親目線で読んでしまいがちです。複雑な恋愛の話しなのに、爽やかに読み終えることが出来たのは、椰月さんの文章の力かもしれません。小田原城の象の名前がウメ子だったと言うのは初めて知りました。2014/02/13

なゆ

34
同じ職場の二組のカップルの相手が入れ替わってしまったという、まさかの四角関係のその後。浮気され裏切られた2人(梓と卓也)がびっくりするほど淡々としてるせいか、本当の気持ちやどうしたいのかが全然読めなくて。でも全部読むとそれぞれの性格的なものや家族のことも見えて来て、ゆっくりだけど慎重に新しい恋を着実に育んでいるのがわかった。どこのカップルも複雑なのが当たり前なのだ。老人介護関連の仕事の様子が興味深い。誰にも好かれる正人の優しさの根っこが見える「貝の音」が良かった。朝子はやっとこれから素直になれるのかも。2014/03/28

ほたて

27
日常を丁寧に描いた小説は、登場人物に共感できなくてもぐぐっと入り込めるものと、情景は浮かんでくるのになんだか入り込めないものがあって、椰月さんはどちらかというと入り込めない方…。元同僚の四角関係をそれぞれの視点から語るひとつひとつが短編のような連作。心がキレイで、無邪気で純粋な人に、卑屈になったり、意地悪なこと考えて自己嫌悪に陥る正人の持つ心の暗い部分に共感しました。2013/08/14

ほほほ

22
小田原を舞台に、介護施設で働く男女4人の話。題名と表紙を見て、最初から勝手に海を感じながら読んだのですが海はそこまで出てこない。ただずっと爽やかな風が吹いているという感じでその雰囲気を味わえたことは満足。でもこの本、主人公たちが淡々としすぎてるのとヤングアダルト小説のような一人称語りが幼稚に感じたのとで全体的に共感できなかったかな。2017/06/09

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