シャボン玉同盟

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  • サイズ B6判/ページ数 242p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062158855
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

YA文学をリードする、梨屋アリエ短編集!
ぼくはシャボン玉のあの子に恋をした。それは触れただけでパチンと消えてしまう、あまりに儚い恋だった――。

ハルカは時々、抱っこしてと言って、ぼくを困らせる。寂しがり屋の彼女に触れられない苦しみが、日を重ねるごとに強くなってぼくの心を潰していこうとは。そして彼女がパチンと消えるたび、ぼくは涙をこぼさずにいられなかった。愛は残酷なのだ。――<「シャボン玉同盟」本文より>

梨屋 アリエ[ナシヤ アリエ]
著・文・その他

内容説明

ぼくはシャボン玉のあの子に恋をした。それは触れただけでパチンと消えてしまう、あまりに儚い恋だった―。YA文学をリードする、梨屋アリエ最新短編集。

著者等紹介

梨屋アリエ[ナシヤアリエ]
1971年、栃木県小山市生まれ。東京都在住。『でりばりぃAge』で第39回講談社児童文学新人賞受賞。『ピアニッシシモ』で第33回日本児童文芸家協会新人賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

にに

23
思春期の少年少女たちの「綺麗」と「汚さ」を描いた四つの短編。___自分の嫌なところをパズルのように外していく少女。パチンと消えていく、少年の愛したシャボン玉。世界征服の前に恋を始めた少女たち。卵を心に持った少年とナレーターの少女。____分かる気持ちが多くて、少し苦笑いをしてしまった。多分、彼らの気持ちがわかるのは、今だけなんだろうな。 2014/10/25

nyanco

17
最初はティーン向けの不思議なファンタジーに戸惑ったが、中学生というもう子供じゃない、でもまだ大人でもないという不安定な存在を表すにはぴったりなのかも。端々に素敵な言葉がちりばめられているのが素敵。私が好きだったのはジグソー・スイッチ。バラバラになった自分を隅々まで綺麗にしようとする主人公の少女。自分に違和感のある嫌いな部分は抜き取ってしまう…。誰かを素敵だと思う恋するドキドキの気持ちですら…。中学生って、こんなにピュアだったんだなあ~と思い出させてくれる一冊でした。2009/12/27

まる

15
世にも奇妙な物語をもっとライトで青春にした感じ。「ジグソー・スイッチ」が1番好きでした。もし体をバラバラにできたら、私も自分の嫌なところをどんどん外しちゃうだろうな…と思ったけど、実際にはそんな勇気なくて結局元通りの自分にしちゃうんだろうな。2014/07/31

なつ

14
思春期特有かも、、と思いつつ読了。恋が全てと言わんばかりだったり、二次元に恋しちゃったり、自分自身に抱く嫌悪感だったり、男の子をからかってみたり(やり方は好きじゃなかったけど。)、そんな感情の短編集。ファンタジー色が強めなので、苦手な人は駄目かも。不思議な短編集でしたが、なんとなくムズムズするような、甘酸っぱいような、悪くない読了感でした。2014/10/22

らじこ

9
最高に面白かった。冒頭から一気に引き込まれる、奇妙な物語をたくさん詰め込んだおもちゃ箱みたいな短編集。斬新な発想とユニーク角度から核心を突いてくるところがたまらない。不思議なものは不思議なままに終わってくれるところがいいね。奇抜なファンタジー要素を持ちながら、読後に残る鮮やかな青春の香りと甘酸っぱさが印象的。一作目とラストの物語で梨屋さんの虜になった。2013/04/02

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