内容説明
私、文香17歳。親友のスケバン(死語)・玲子は、女癖の悪い父(小説家)と熱愛中。夏休み、女ふたりの北海道ドライブで出会ったのは、童貞の性民俗学者・榮輔さん。野外で混浴、クサい車中泊、雷雨の中の処女喪失、彼の実家は公家ヤクザ(?)主人公は女子高生!?爽やか&ポジティブ。あの花村萬月が辿り着いちゃった新境地。
著者等紹介
花村萬月[ハナムラマンゲツ]
1955年東京生まれ。1989年『ゴッド・ブレイス物語』で第二回小説すばる新人賞を受賞しデビュー。98年『皆月』で第十九回吉川英治文学新人賞、『ゲルマニウムの夜』で第百十九回芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
巨峰
48
酷いタイトルですが、花村萬月が描くJK小説だそうです。酷いタイトルですが萬月の小説では一番さわやかかもしれません。タイトルに期待をし過ぎてはいけない。具体的描写ないです。女子高校生2人のテンポのいい会話のおかげですいすい読めます。17.8の女の子がこんなふうに喋るかと思わなくもないけど、でも、もしかしたら巷のジュブナイルより現実に近いかもしれない。さわやかです。この青さはやっぱり萬月。まあ、タイトルは、花村のおっさんの「 て れ 」だねww2016/08/19
だいごろう
10
そのままです。蔓月さんを、初読みでしたから。。。なんというか、私は苦手な一冊ですが次の本に期待しよう。。ライトノベルかなぁ。。。2015/06/28
ごんちゃん
7
2人の女子高生が夏休みを利用して、ドライブ旅行に出かけ、道中出逢ったイケメンと恋に落ちる。って書くと、なんともロマンチックな印象を受けるだろうが、萬月なので、そうは問屋が卸さない。グッダグダな内容。なんと、コバルト掲載かよっ!マジか〜〜。いつもより描写がおとなしめなのは、そのせいね。萬月ファン的にはかなり物足りない。尚、タイトルはそういうことです。Kindle Unlimited2022/12/10
うめけろ
7
二人の女子高生が主人公の割には、意外な展開が続き、ページが進みました。ただ、深く読ませる内容ではないので、何でそういう風にくっつくの?というような疑問がちらほら。そういう意味では読者に丸投げ感がありました。そこそこ面白かったですが、特に後に残るものはないかなーという作品でした。2013/06/30
roku7777
4
うーん、昔はマンゲツの書く本はどれもビンゴだったんだけどなぁ。哀しい。なんかね、もう偉そうなのよ。本を読めば読むほど「俺凄い」みたいなこと聞かされちゃう感覚。あのね、なんで読書をしてまで「やだすごーい」ってほめるキャバ嬢みたいな役目をしなければいけないのか。そうね、これはおっさん(たいていレオンを讀んでいる)がおれモテるだろうっていってはばからない恥ずかしさに無自覚だということからきているんだよなぁ。まあ悪口だらけだけどロードムービー的なとこは相変わらずうまい。ただ最後はほんとアウツです。2018/06/18