ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。

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  • サイズ B6判/ページ数 387p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062157612
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

“30歳”という岐路の年齢に立つ、かつて幼馴染だった二人の女性。都会でフリーライターとして活躍しながら幸せな結婚生活をも手に入れたみずほと、地元企業で契約社員として勤め、両親と暮らす未婚のOLチエミ。少しずつ隔たってきた互いの人生が、重なることはもうないと思っていた。あの“殺人事件”が起こるまでは…。辻村深月が29歳の“いま”だからこそ描く、感動の長編書き下ろし作品。

著者等紹介

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年に『冷たい校舎の時は止まる』で第三十一回メフィスト賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

414
なるほど。そういう意味だったのか、このタイトルは。深いな。「何にもない」のも、辻村流の暗示なのだろうか?そうだろうな、きっと。2011/11/19

遥かなる想い

411
 本書のタイトルの意味がわからなくて 不思議だったが、 読み進めていくうち、後半ようやく判明。母の心根を思うととても哀しい。なぜ仲のよい家族の中で、育ったチエミは母を殺さなければならなかったのか・・幼馴染のみずほが かつての同級生とのインタビューを通して、丹念に その謎を追うが・・30歳前の女性たちが感じる重い閉塞感のようなものを描き出せたのだろうか?合コンなどのシーンもあり、現代的な部分もあるが、女性の永遠のテーマを描いている。だが、その底に流れるどんよりとした悪意のような雰囲気に私はなじめなかった。 2013/06/16

扉のこちら側

365
初読。母と娘のどうしようもない関係。著者は女性の膿んだ関係を描くのが上手い。2009/09/25

風眠

351
母親って、良くも悪くも理屈じゃないから厄介だ。そしてまた、無意識のうちに刷り込まれた母親の「理想の娘」を自分でも気づかないまま演じている娘も厄介だ。そのこと気づかないまま、生きていく人もいるだろうし、チエやみずほのように、ある日息苦しさに気づいて、母親との関係に苦しむ人もいるだろう。こうした母親との関係に悩む女性のことを「墓守娘」と医学用語では言うらしい。そして父親が不在なのである。後半、タイトルの意味が解き明かされる場面は、母親と娘という関係を象徴していると思う。ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ、誕生日、暗証番号2012/03/12

ダイ@2019.11.2~一時休止

343
対人関係は難しいなと思わされる。このタイトルは何と思っていたが、最後まで読めばはっきりする。2013/12/13

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