内容説明
「ネットにアクセスしてる時って、無限の宇宙空間にほうりだされた小さな星になっている気がしない?」ぼくたちはつながっている。ちょっぴりの勇気があれば、いつだって誰とだってつながれる。
著者等紹介
笹生陽子[サソウヨウコ]
東京都生まれ。慶應義塾大学文学部人間科学専攻・卒業。1995年、「ジャンボジェットの飛ぶ街で」で第36回講談社児童文学新人賞佳作入選。96年、『ぼくらのサイテーの夏』でデビュー。同作で、第30回児童文学者協会新人賞、第26回児童文芸新人賞受賞。『楽園のつくりかた』で第50回産経児童出版文化賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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sk4
75
「ネットにアクセスしてる時って、無限の宇宙空間に放り出された小さな星になってるような気がしない?」 【ネット】という乗り物を使いこなすことで、それまで遠かった新しい【宇宙】へと高速移動することが可能になった子供たち。 しかしそうしてなるべく遠くの星を目指して降り立ったはずが、待ち受けていたのは今までと何ら変わらないリアルな日常。見覚えのある顔と場所。 でも、そうして自ら動いて自身の脚で降り立ったことが影響して、世界の方が少しずつその姿を変えていく。 ジュヴナイルです。2014/01/12
ミヤ
8
私もネットの掲示板にはよく出入りしますので非常にわかるなぁというお話でした。優等生・岩国と不良・相沢と病気持ち・御園の友人関係がいいですね。こんな風に仲良くなるシステムは男子特有のものですよね。常々うらやましく思ってました。2011/12/15
夜兎
5
少しずつリンクしている短編集。読後、猛烈にネットサーフィンしたくなった。2013/05/02
miki
5
ネットで繋がる星々の中で実際に価値あるものってなんだろう。有益無益をなしにして、人と繋がることが大切な気がする。2012/04/22
ちいさな図書館
5
ネットとリアル、一冊のマンガがさり気なく絡まって、人がつながっていくところが楽しい。前向きに持っていってくれるところが良かった。ネットにはまり込むのではなく、うまく使って楽しんでいく様子もいい。中高生に薦めたい一冊。2009/10/02