謎の1セント硬貨―真実は細部に宿るin USA

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  • サイズ B6判/ページ数 287p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062152686
  • NDC分類 295.3
  • Cコード C0095

出版社内容情報

言わずと知れた「宇宙飛行士・向井千秋さんのご主人」向井万起男さんの最新刊は、大ベストセラー『君について行こう』『女房が宇宙を飛んだ』以来10年ぶりとなる書き下ろし大作です。「満を持して」出版された本書の内容は、一言で言えば「いまだかつてない、誰も読んだことのないアメリカ論」。以下、ご本人による内容紹介です。

日本に残された私は、定期的に休暇をとってアメリカに出かけることになりました。女房訪ねて三千里というわけです。そんな生活を10年以上にもわたって送っているうちに、私は或る事にフッと気付いたのです。オレの女房はアメリカという国の社会システムについてヤケに詳しくなってるじゃん、と。これは、私のどうってことない人生における最大の発見でした。
私はアメリカに出かけるたびに女房とドライブ旅行をするようになったのです。しかも、ホテルの予約など一切しない行き当たりばったりのドライブ旅行。そんなことしてホントにダイジョウブかよ、アメリカは日本より危ない国じゃないか、という私の心配なんかに女房は耳を貸しません。“マキオちゃんはつまんないこと心配してんのね。ダイジョウブだって”と言うばかり。そして、ホントにダイジョウブで何の問題も起こらないんですよ、いつも。女房がヤケにアメリカのシステムに詳しいので。
で、私は決心したのです。オレがタダで独占している史上最高のツアコンとアメリカをドライブ旅行した経験を書こう、と。なにしろ私は女房のおかげで、日本の方々が誰も行ったことがない場所にヤケに行っているし、日本の方々が誰も経験したことがないことをヤケに経験をしているので。
ところで、書こうと思ったらすぐに書けるわけではありません。アメリカはダダッ広いからです。私は選りすぐった場所・経験を書きたいと思ったのです。私にだって一応、そのくらいのプライドはありますから。というわけで、構想を錬り始めてから年数がかなり必要だったのです。が、しかし、構想を練り始めてからヤケに年数がかかった理由はそれだけではありません。
実は、私は女房と一緒にアメリカで経験したことについて、関連するアメリカのホームページを探し、見も知らないアメリカ人にメールを送って質問しまくっていたのです。これは本に書くなどというつもりではなく、単なる趣味として。ところが、いざ本を書こうとしたと

向井 万起男[ムカイ マキオ]
著・文・その他

内容説明

大ベストセラー『君について行こう』『女房が宇宙を飛んだ』以来、なんと10年ぶりの完全書き下ろし。マキオちゃんとチアキちゃんの大陸横断“珍”道中。「アメリカ人のホンネ」がよ~くわかる本。

目次

14という奇妙な数字
巨大な星条旗
空を見上げたポパイ
い~い湯だなin USA
黒い革ジャンの少年たち
100万匹わんちゃん
制服を着ている人々
シンデレラの暗号
キルロイ伝説
マクドナルド万歳!
勝手にしやがれlヒューストン市警の対応
オザーク高原のイエス・キリスト
ニューヨーク市への忠告
修道士からの手紙

著者等紹介

向井万起男[ムカイマキオ]
1947年、東京生まれ。1972年、慶應義塾大学医学部卒業。現在、慶應義塾大学医学部准教授、病理診断部部長。妻は日本人女性初の宇宙飛行士、向井千秋(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mr.lupin

75
女性宇宙飛行士・向井千秋さんのご主人のマキオちゃんの著書。以前に「君について行こう」を読んで面白かったから、今回も楽しみにしてました。でも、今回はちょっと微妙かな~ アメリカの色々な不思議?に関して、マキオちゃんがアメリカの関係施設等にメールで解答を求める話。興味を引かれる話もあったし、まぁそれなりの話もあったかな。しかし、とことん追求するところはさすがです。「キルロイ伝説」は、面白かった~ ☆☆☆☆★2016/08/27

へくとぱすかる

54
世間の注目は、当然、宇宙飛行士である奥さんの方に集まるだろう。ダンナさん自身もけっこうスゴい人だと思う。この本はアメリカという国の特性を、ほとんどの日本人が知らない点からつぶさに見ていく。タイトルにもなったスチール・ペニーは、同時代の日本の硬貨を連想させる。アメリカも戦争中は物資不足という点では同じ。しかしすぐに元に戻せるのが、やはり底力の差だったのだろう。2017/06/13

Willie the Wildcat

31
好奇心、探究心。時に、度が過ぎるように感じることがあれど、ご愛嬌。人柄がそれを許す。奥様の許容の深さも肝心!?印象に残るのは「大文字の”P”」。言語は常に”意味”があり、奥が深い。憲法草案時の人々の想いを感じる。「シンデレラの暗号」に共感。アメリカのセールの”勢い”を思い出す。お陰で(?)今では、Tシャツは「US$10”以下”」が私の購入基準・・・。(笑)最後にピラミッド。実は、ロス南方にもあるんだなぁ~。2013/03/22

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

25
宇宙飛行士の向井千秋さんの旦那さん、向井万起男さんのエッセイ。奥さんとのアメリカ旅行中に感じた疑問を、各地のアメリカ人にメールで質問しまくり、その返事や、向井さんが考えた日米の文化の差などを書いたエッセイ集。 初めて向井さんのエッセイを読んだけれど、とてもおもしろかった。明るくておおらかで経済観念の発達したチアキちゃんとのやりとりから感じる関係も素敵。向井さんの人柄の良さが、よく出ていて読んでいて気分がいい。2014/11/21

fu

21
細部にこだわるまきおちゃん。そしてまきおちゃんの好奇心旺盛さにびっくり。ほとんどの人が興味を持つことなくスル―するような事が気になって仕方がないのだ、この人は。シベリアの収容所は有名だが、アメリカにも邦人収容所があったとは知らなかった。2014/09/13

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