内容説明
「奥さんから頼まれごとしてますねん。わしと一緒に出かけはりませんか」亡き妻の遺言を携えてやってきたのはワンボックス・カーに乗ったおっちゃんだった―。古美術、骨董、山野草。稀代の数寄者、佛々堂先生が繰り広げる一期一会の「夢まぼろし」の世界。
著者等紹介
服部真澄[ハットリマスミ]
1961年、東京生まれ。早稲田大学教育学部卒業。1995年、処女作『龍の契り』を刊行、1997年『鷲の驕り』で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ねむねむあくび♪
61
図書館の本♪面白かった~( ^∀^)酔狂、と言う言葉がぴったりなお人やねぇ~(笑)和のウンチクが満載で楽しい♪一見職人風の、着古したデニム姿の関西弁のおっちゃんが、ホンマはすごい好事家で、西へ東へ軽やかに、ワンボックスカーで飄々と、お宝を人から人へつないでいく…。主人公の佛々堂先生も楽し気で、作者の服部さんも楽し気で、トリビアをのびのびと披露して、愉快愉快♪「何でも鑑定団」とかの番組が好きならお勧めです。私は最初の「春 門外不出」の母子の関西弁の会話だけでハマっちゃいましたが(笑)2014/01/25
れんこ
3
何年かぶりに読んだ服部真澄さんの本。手に取るまではハードルが高かかったけれど、読み始めたら すっと入ることが出来た。2012/08/11
カエ
3
風流で素敵2009/02/24
だまん
3
『清談〜』の続編。現代のものなのにアナザーワールド感があるのは、万城目学『鹿男あをによし』的。もっとも、こちらはすべてファンタジーではないはずなのだが…。2008/12/07
しゃー
2
いやあ薀蓄大好き人間なもんでめっちゃ楽しめましたわ~w憧れの世界ですわね。しかしやはり生まれがものをいう世界でもありそうな。ステルス階級というかなんというかねwでもそこで主役になるよりは、こうして外から憧れをもって眺めるのもこれはこれでまた一興というものであります。2013/01/16