内容説明
英国外交の生命線、それは「三つのサークル」のバランス維持である!同じ言語で結ばれている米国との特別な関係、大英帝国の時代から密接な関係を築いてきた英連邦諸国の支持、そして、最も古くから関わりのある欧州諸国との友好のためエリザベス二世は闘いつづける。即位以来六十年近くにわたる軌跡を追い、王室外交の要諦を説く。
目次
プロローグ 王室外交とはなにか
第1章 女王陛下と大統領―英米の“特別な関係”のなかで
第2章 コモンウェルスの首長―南北世界の架け橋
第3章 ヨーロッパ王室の支柱―EU統合と女王の立場
第4章 「ジョージ七世」の新たなる挑戦―チャールズ皇太子と新世代の王室外交
エピローグ 皇室外交へのひとつの示唆
著者等紹介
君塚直隆[キミズカナオタカ]
1967年東京都生まれ。90年立教大学文学部史学科卒業。93~94年英国オクスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。97年上智大学大学院文学研究科史学専攻博士課程修了。98年より立教大学、東京女子大学、中央大学非常勤講師、東京大学客員助教授などを経て、神奈川県立外語短期大学教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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