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名前探しの放課後〈下〉

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  • サイズ B6判/ページ数 346p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062145077
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

「あいつだ。俺、思い出した」「あいつ?」「クリスマス・イヴの終業式の日の自殺者。あいつに間違いないよ。今日、全部、思い出した」“誰か”の自殺を止めるための“名前探し”も大詰めに。容疑者を見守る緊迫感、友だちと過ごす幸福感の両方に満ちたやさしい時間が過ぎ、ついに終業式の日がやってくる―青春ミステリの金字塔。

著者等紹介

辻村深月[ツジムラミズキ]
1980年2月29日生まれ。千葉大学教育学部卒業。2004年、『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優愛

229
未来を変える為に、そこに居る大切な人を守るために必要だった大きな嘘。上巻から誤解していたけれど本当は嫌な人なんて一人もいなかった、むしろ胸が痛むくらい優しすぎる人達ばかり。あすな、いつか。そう呼ばれることの嬉しさはきっと名付け親の心を知って初めて生まれる感情。だからこそあたかも死に際で名前を呼ぶのは涙腺崩壊なんです、おじいちゃん。最後に登場する僕と揺れるふみちゃんのメジャースプーン。「僕のメジャースプーン」から久しぶりの再会にたまらなく嬉しくなりました。終盤にかけての伏線回収は圧巻です。いつか再読決定。2014/12/09

七色一味

138
上巻に引き続いての読破。途中は──第九章あたりは泣けちゃいました。しかし、本来なら大団円の筈の第九章の後ろには、なぜか第十章が──更にはエピローグが控えている。当然この話は、このあと大どんでん返しが控えていて、ほんとうに泣けるのはこのあとだったけど。 それまでの《何で?》が、《なんか説明不足な感じ?》が、全て明かされる本当の大団円まで一気に突き進んでいきます。2011/09/04

れいぽ

124
お見事~!いやはや、そう来ましたかwこれは一本取られました(笑)「メジャースプーン」を読んであったのでサプライズな仕掛けに「うほw」となりました。読後感もいいしリンクも楽しい。これからも辻村さんを追いかけます!あ。河野くんには助演男優賞をぜひw2011/03/12

nyanco

103
あすなが失敗しながらも成長していく様子が良い。『死』が関わっていたとしても、何人もの高校生が一人の為にこれだけ出来るのって凄い。勿論あの力のなせる部分があるのだろうけど、いつの時代も若者はこうであって欲しいと思う。高校生に読んでもらいたい作品。嘘くさいなどと言わずに…、ね。ただメジャースプーンを読んだ後なので、やや物足りなさも感じる。今回はいくらなんでもちょっと無理じゃない?やや強引かも…って設定もあったので。ミステリーよりも青春小説として良。2009/08/31

とも

95
★★★★☆やっぱり深月はすごい。上下巻あれば、上巻は長々とした説明が中心でスピードもスローであるが、特に下巻に入るやラストスパートは絶品。2011/07/19

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