熱風

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熱風

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  • サイズ B6判/ページ数 239p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062145039
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

聴覚障害を持つ孝司と病気で頭髪を失った中山は、中学二年生。あるテニスの大会で、この二人がダブルスを組むことになった。猛練習をするが、頑固で負けず嫌いの二人は反発するばかりだ。そして、試合数日前になって中山が雲隠れをしてしまい、とうとう試合当日になってしまった。中山がコートに現れることを、孝司はひたすら信じて待つが…。ダブルスを組む孝司と中山。立ちはだかる敵よりも二人の熱い闘いから、眼が離せない!第48回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。

著者等紹介

福田隆浩[フクダタカヒロ]
1963年生まれ。兵庫教育大学大学院修了。現在、長崎県立鶴南養護学校時津分教室勤務。『熱風』で、第48回講談社児童文学新人賞佳作入選する。長崎県西彼杵郡在住(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

58
福田さん3冊め。聴覚障害の孝司と 病気のため、髪の毛が抜けてしまった中山。ふつかりあい 反発しながらもテニスを通して 友情を育んで行く。病気やイジメ 家族 色んな問題が絡んで来てツラい場面も有るが テニスの試合は映像を観てる様にスピード感がありハラハラドキドキ・・・。二人を応援したい気持ちでイッパイにー。とても良い読後感でした。これもオススメの1冊です。2017/05/22

ころりんぱ

39
テニスに夢中になる少年2人のライバル心と友情を描いたお話。聴覚障害のある孝司の語りは、余計なものが削ぎ落とされている感じでピリピリと張り詰めている。中学生男子のぶっきらぼうさがよく出ているし、ハンディキャップを抱えても、負けるもんか、なんとかしてやろうという気持ちがひしひしと伝わって来て、緊張感が漂っている。2人の出会いから、不器用にも確実に育まれていく友情が熱くて、かっこいい。親が出来ることなんて限られてるな。友だちっていいよなぁって思った。2014/05/15

ゆか

26
よかったです。聴覚に障害のある孝司と、病気のせいで外見を帽子でカバーしている中山が、ダブルスを組むことになり・・というお話。テニスのお話はもちろんのこと、聾学校から普通学級へ変わるつらさ、大変さなども、孝司の友達を通じ、問題提起していると思う。中学生の若さ特有の残酷さが、中山のクラスメートから感じられて、胸が痛む。しかし、テニス観戦中の酔っぱらいのおじさんが孝司を笑ったということから、この残酷さは、若さだけのものではないのだと提示してくれている。ダブルスの描写のシーンがとてもよかったです。2014/05/06

れな@がんばれレバンガ

11
テーマは重たい。障害やイジメ、親子の関わりの難しさがずっと背景にある。だけど、信じられる大人がしっかり見守ってくれていて安心する。同じ立場の者同士の友情。多くを語らなくても通じ合える時。勝負の世界に集中する時間。良いシーンがたくさん。読後感がとても良い。☆3.92016/05/26

Naomi

11
聴覚障がいを持つ孝司は、中山とダブルスを組むことになった。最初はぶつかりあう二人だけれど、テニスへの情熱とそれぞれが抱える問題を通して、関係が深まってゆく。中二男子の熱い友情物語。ドキドキと白熱するテニスシーン、聾学校の同級生やテニス教室コーチの心情も描かれていて、興味深く、楽しんで読めました。2014/03/28

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