本当のうそ

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  • サイズ B6判/ページ数 206p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062144650
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

内容説明

優しいうそ、切ないうそ、悲しいうそ…。今、もっとも注目を集める12名の作家たちによる「うそ」をめぐる珠玉の物語集。

著者等紹介

石田衣良[イシダイラ]
1960年東京都生まれ。広告代理店勤務、コピーライターとして活躍。97年「池袋ウエストゲートパーク」で第36回オール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN』で第129回直木賞、06年『眠れぬ真珠』で第13回島清恋愛文学賞を受賞

谷村志穂[タニムラシホ]
1962年北海道生まれ。90年ノンフィクション『結婚しないかもしれない症候群』で人気を博し、91年処女小説『アクアリウムの鯨』を発表。2003年『海猫』で第10怪島清恋愛文学賞を受賞

神崎京介[カンザキキョウスケ]
1959年静岡県生まれ。96年『無垢の狂気を喚び起こせ』でデビュー。「週刊現代」で連載された『女薫の旅』シリーズは絶大な人気をほこり、現在もベストセラーとなっている

大道珠貴[ダイドウタマキ]
1966年福岡県生まれ。2000年「裸」で第30回九州芸術祭文学賞を受賞しデビュー。2003年『しょっぱいドライブ』で第128回芥川賞、05年『傷口にはウォッカ』で第15回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞

吉田篤弘[ヨシダアツヒロ]
1962年東京生まれ。小説を執筆するかたわら「クラフト・エヴィング」商會名義で著作および装丁の仕事を行う。2001年、講談社出版文化賞ブックデザイン賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

美登利

33
嘘をテーマにした、アンソロジー。初読みの作家さんがほとんどでした。なかなか途中で読んで止めたまま進まなかったけれど、再度読み始めたらあっという間でした。本当に短いお話ばかりでしたがよくまとまってるなという感じです。ちょっぴり後味の悪いお話もありましたが、吉田篤弘さんのが一番好きでした。今度吉田さんの他の作品も読んでみよう。やはりアンソロジーはお気に入りの作家さんを見つけるのには、良いですね。短編だから心に残るってほどはないですが。2013/11/13

33
悲しい嘘、優しい嘘、騙すための嘘…、嘘には良いものも悪いものもたくさんある。そんな嘘に関するショートストーリー12篇を収録した本作。色んな嘘があるけれど、それが自分のためだったり相手のためだったり、嘘をつく人によって形の変わるもの。個人的には嘘は生きていくうえで必要であり、嘘をつかずに生きることはまず無理なのではないかな…というのが私の考えです。嘘は時として誰かを救うこともあるだろうからね。全体的に読みやすく、その中でも最後の「赤と透明」は、あー、こうゆうことってありそうだなと思うような物語でした。2013/05/08

あつひめ

27
好みの作家さんが名を連ね読後は満足感でいっぱい。「うそ」なんて人間みんながついている。何がほんとで何がうそかなんてその時々で裏表ひっくり返る。優しいうそ、悲しいうそ。うそも方便と言うように嘘のない世界は白黒ハッキリした冷たい世界かもしれない。うその話を読みながら自分のうそを重ねあわす。ドロドロコッテリしないところが本当のうそに近いような気がしてしまった。2011/01/30

ひろ

24
嘘をテーマに12人の作家のアンソロジー。昔子供の頃「そのうそホント?」って聞いて「ほんとう」と答えると「うそなんだあ」と言う遊びが流行っていた。そんなことを思い出しながらスラスラと読んだ。全体的にお洒落な短編で面白かった。これまで読んだことのない作家が多数いて、7人の作家の他の作品を読みたくなった。初めての作家に出会うにもアンソロジーって好きだ。2019/01/08

Kei

22
自分の為だけのうそに、相手を想ってのうそ。うそをテーマにした短篇集。装丁は衝撃的なダサさだけど、どの短篇もすごくおもしろかった!2018/07/26

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