世界一の映画館と日本一のフランス料理店を山形県酒田につくった男はなぜ忘れ去られたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062143608
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

内容説明

映画館の名は「グリーン・ハウス」。レストランの名は「ル・ポットフー」。日本海の港町で、伝説の男・佐藤久一は命の炎を燃やした―。夢追い人の物語。

目次

第1章 グリーン・ハウスその一―一九五〇~五五年
第2章 グリーン・ハウスその二―一九五五~六四年
第3章 東京・日生劇場―一九六四~六七年
第4章 レストラン欅―一九六七~七三年
第5章 ル・ポットフー(清水屋)―一九七三~七五年
第6章 ル・ポットフー(東急イン)その一―一九七五~八三年
第7章 ル・ポットフー(東急イン)その二―一九八四~九三年
第8章 ふたたび、レストラン欅―一九九三~九七年

著者等紹介

岡田芳郎[オカダヨシロウ]
1934年、東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。56年、電通入社。コーポレート・アイデンティティ室長を経て、電通総研常任監査役を務め、98年、退職。70年の大阪万博では「笑いのパビリオン」を企画。80年代は電通のCIビジネスで指導的役割を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ドナルド@灯れ松明の火

19
積読本&サイン本。著者のセミナーで入手した。世界一の映画館とか日本一のフランス料理店とかタイトルが仰々しいが、まさにタイトル通り。佐藤久一の稀有な生きざまとその熱意の結晶である、映画館「グリーンハウス」とレストラン「欅」「ル・ポットフー」に行ってみたかった。 お薦め2020/05/27

makoto018

6
グリーンハウスの物語がドキュメンタリー映画化されたので再再読。佐藤久一の全てをかけた映画館と料理店。そこにあったのは、来場者・来店者をいかにもてなすかだった。また、地方小都市・酒田の良さを生かしながら、東京や三大都市圏でしか味わえないような、文化を定着させること、これに尽きるのではないか。残念ながら経済観念というか商売との両立はできなかったのだが。そして、酒田大火の発端であったのにかかわらず、今回映画化が実現したということは、佐藤久一の記憶と共にその文化の種が酒田に根付いているということの証拠ではないか。2019/01/06

Mana

3
映画の公開情報でグリーンハウスという映画館を初めて知りました。東京と地方の格差が今よりも遥かに高かった時代に、東京の映画館を抑えてNO1に輝いたのも納得の映画館でした。気楽な娯楽というより、おめかしして出かけるハレの日の映画館。今そんな風に出かける映画館は存在しないと思います。 ただ、地方の素封家の道楽という面も否めず、最終的には出火がとどめになったようですが経営的には無理があったみたい。 文化的に質の良いものをという佐藤久一氏の愛情と信念は感じたけど、女性関係は感心しない。2019/01/30

こすもす

2
山形の酒田にあった映画館「グリーンハウス」は私の青春そのものだ。 高校1年生から3年間、ワクワクしながら通い続けた。本に書かれてある映画館に入る回転ドア、10席しかないミニサロン、映画が始まる前に流れる「ムーンライトセレナーデ」全てが懐かしく思い出深い。佐藤久一氏の映画館への熱い想いを初めて知った。2023/08/24

nikkui

1
「ル・ポットフー」も「欅」も現存しているのでできれば行きたいと思う。2018/09/16

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