沈底魚

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  • サイズ B6判/ページ数 309p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062142342
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

大物の沈底魚が、日本に潜っている。
亡命中国外交官による衝撃情報。流出した国家機密「眠れるスパイ」は実在するのか。公安刑事たちの極秘捜査が始まった。

本年度江戸川乱歩賞受賞作。
選考委員、絶賛!

職業としての公安刑事を務める男たちの描写が秀逸である。近年の乱歩賞にはなかった良質のスパイストーリーだ。
──大沢在昌氏

現在の社会情勢をふまえて物語作りに取り組んだ挑戦の姿勢を高く評価したい。刑事たちの存在感も抜きんでていた。
──真保裕一氏

内容説明

大物の沈底魚が、日本に潜っている。亡命中国外交官による衝撃情報。流出した国家機密。「眠れるスパイ」は実在するのか。公安刑事たちの極秘捜査が始まった!乱歩賞史上、もっともスリリングな公安ミステリー、堂々登場!第53回江戸川乱歩賞受賞作。

著者等紹介

曽根圭介[ソネケイスケ]
1967年静岡県生まれ。早稲田大学商学部中退。サウナ従業員、漫画喫茶店長を経て、その後無職に。2006年、初めての作品が第52回江戸川乱歩賞で一次選考を通過する。2007年、「鼻」で第14回日本ホラー小説大賞短編賞を受賞。さらに、『沈底魚』で第53回江戸川乱歩賞を受賞し、みごとダブル受賞を果たす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さっこ

53
公安警察を舞台にしたスパイ小説。日本において諜報活動というものに馴染みがないけれど、実際はこのようにスパイが暗躍しているという不安に駆られました。二転三転するストーリーに、ご都合主義なところも見られ少しグタグタした印象でしたが面白く読みました。

cryptoryou

38
国家間におけるスパイの暗躍、公安の刑事達、謀り、欺き、嵌め、陥れ、騙し騙される日常、「沈底魚」の正体とは、二転三転する状況に、ラストが気になり、後半は一気に読み切りました。まぁ面白かったんですが、登場人物が多くて、ちょっと、ややこしかった、人物相関図を書いて整理しながら、読み進めました。それにしても、こんな組織の中にいると、人を信頼する事が、一切出来なくなりそうですね。2015/11/19

Zann

35
★★★★☆中国との心理戦が中心の公安警察小説。全体に静かに話が進み、それでいてスパイ合戦が面白かったのですが、中国名とコードネームが頭に入ってきにくく、ちょっと苦戦(*∩´ω`∩*)少しずつしか進めなかった読書でしたが、それでも『誰が誰を騙しているのか?それとも騙していないのか?』の展開にワクワクでした(*^^*)今までに読んだ曽根作品とは色合いがかなり違いましたが面白かったです。2017/04/14

さゆ

35
再読。やはり面白いとは思えなかった。最初に読んだときは理解が足りないから面白く感じないのかと思ったのだけど、どうも違うみたい。納得がいかないのだ。人物造型も伊藤、五味、若林などはとても良いと思うのに、キーパーソンの凸井、それに主人公などがあまり伝わってこない。王爺との関係性にも私が読み過ごしただけなのかもしれないが説得力がない。同じ題材でもっと原稿枚数を増やし書き込めば、もう少し面白くなったのかもしれない。ただ、ちゃんと説明ではなく描写になっている部分も多く、光るものもある。他の作品を読むかどうかは微妙。2012/12/02

30
感想を読んで気になった作品、初読みの作家さん。お話しは、何転もあって楽しめたのですが、キャラ立ちする作品が好みなので、その点でちと…。この作家さんの他の作品も読んでみよっかなぁ♪2016/05/01

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