天璋院篤姫〈下〉 (新装版)

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  • サイズ B6判/ページ数 389p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062142182
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

家定亡きあと、天璋院となった篤姫は、時代の流れの中で、江戸城大奥の総帥として、三千人の大奥の女たちを統べて、その最期に立ち会う…。2008年NHK大河ドラマ「篤姫」原作。

著者等紹介

宮尾登美子[ミヤオトミコ]
1926年高知市生まれ。高知市高坂高等女学校卒業。1962年第5回女流新人賞を『連』で受賞。1973年『櫂』で第9回太宰治賞受賞。1979年『一絃の琴』により第80回直木賞受賞。主な作品に『寒椿』(第16回女流文学賞)『序の舞』(第17回吉川英治文学賞)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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優希

108
歴史の要素がぐっと増えたような気がします。和宮の入内により、篤姫が穏やかでいられなくなった想い。音を立てて崩壊していく大奥。それでも大奥のために生涯をかけた姿には御台所として、将軍の妻として徳川を守る覚悟が感じられました。それが一転、穏やかに余生を送ることができたのは、張り詰めた気持ちから解放されたということなのでしょう。激動の時代に懸命に生きた人生はまさに波乱のドラマだと思いました。2017/02/11

kawa

35
皇女・和宮を迎えた大奥・篤姫側との文化ギャップによる凄まじい軋轢、江戸城明け渡しでの幕府幹部の逃げ腰な姿勢と好対象の一本筋の通った篤姫が印象的。男たちの身勝手とも言える大義の犠牲となった女たちのドラマ、篤姫、和宮らが明治の世で平安な暮らしを手に入れたことは救い。が、3000人余りの大奥の女性たちのその後は気になる。2021/05/03

ねこまんま

24
大好きな大奥話!江戸から明治に代わるころは「激動」の一言では表せないほどの変化の連続だっただろう。内容的には史実に基づいているので読みやすい。慶喜の評価は分かれるところだけれど、彼女らからしたら腰抜けの裏切り者。和宮との確執もまた、それぞれの立場と体面を思うと当然である。生き難い時代だったんだなあ。2018/04/03

月夜

8
読み始めてから ずっと気になっていること それは 西太后が思い出されてならない。読み終わった今調べたら 生年月日が 3カ月しか違わない。世界のどこかで女性が必要とされる波が押し寄せてきていたのだろうか。司馬遼太郎が歴史を描くと 主人公になりきりぐいぐいと歴史の中で 生きていく。しかし 篤姫は何か描き方に遠慮があるような気がする。と言うか いいいろいろな評価があるだろうが 人の心など歴史資料から わかろうはずがない。と思っていたら 本文最後の 書き終えて で 「歴史小説を書いたというしかとした認識がない」→2014/05/07

koba

7
★★★☆☆2012/03/12

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