内容説明
国家権力による偽装か隠蔽か!アパ問題露見前の記述ゆえに発売されず自費出版でベストセラーとなった問題作!!ヒューザー、アパグループは氷山の一角!200万棟の偽装を許したのは誰だ。
目次
第1章 構造計算書の偽装
第2章 闇
第3章 拮抗する光と闇
第4章 朝
第5章 finale出発
後記 「月に響く笛」番外編 さらば多士ビル!
著者等紹介
藤田東吾[フジタトウゴ]
1961年に生まれる。イーホームズ社長。明治学院大学法学部在学中に、雑誌「ポパイ」(マガジンハウス)でエディターアシスタントを務める。大学卒業後、財団法人流通経済研究所でマーケティングリサーチの研究生となり、以後複数の事業の起業と運営に参画。フリージアホームなどを経て、1997年(平成9年)に独立。イーホームズ株式会社を創業。唯一の完全独立国土交通大臣指定機関として、同社には業界最高峰の技術スタッフが集結する。2005年(平成17年)に、偽装されたマンションの構造計算書を発見し、公表する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のし
1
耐震偽装の問題だけでなく、藤田氏の知的な表現がとても印象に残った。ここまでの文章を書き、熱い思いがある人の会社が生き残れなかったのは残念でならない。久しぶりに再読したけれど、やはりこの事件は風化させてはいけない。事件が落ち着いてしまった今、ドラマ化や書籍化をしていくべきだと思う。2011/07/31
豆腐ハンバーグ
0
読んだ。やっと読んだ。今回の物件は氷山の一角なのだろうか。他に知らない物件があるのだろうか。それは知らないことが良い事なのだろうか。2015/01/03
大川 宏
0
長い間、積読であったが、やっと読む。独特の仮名の付け方や愛称、本の構成が、独りよがりの感がある。しかし、それを引いても記録として残す本の価値はある。 大臣認定プログラムが事件の本質と繰り返されるのは違和感がある。偽装はプログラムの問題をついて行われたが、その犯罪の本質がプログラムにあるとは考えられない。 「耐震偽装」と「耐震偽装隠蔽」の二つ事件であったことは認識されるべきだ。2014/12/14
たかやん
0
当時、耐震偽装問題の報道は凄かった。僕自身ヒューザーが親玉だと予想していた。この本は時系列ですごいリアルに書かれていて、藤田氏の良心・無念さがひしひしと伝わってくる。読み出すと最後まで読まずにはいられなくなるそんな本です2007/09/03
こたちゅう
0
面白い。最初、若干大げさな記述と感じたが、後半読み応えある内容でバランスが取れ、大作だが一気に読めた。山本譲司「獄窓記」の堀の中等のあっちの世界の話が読め、星新一「人民は弱し官吏は強し」の時代から変わっていないのだなということに気付かされる。メディアリテラシーの重要性二対手も伸べられている。良著なので一読を薦める。2009/02/15