ヒトラー・コード

エーベルレ，ヘンリク〈Ｅｂｅｒｌｅ，Ｈｅｎｒｉｋ〉/ウール，マティアス【編】〈Ｕｈｌ，Ｍａｔｔｈｉａｓ〉/高木 玲【訳】

講談社（2006/01発売）

• サイズ A5判／ページ数 562p／高さ 22cm
• 商品コード 9784062132664
• NDC分類 234.074
• Cコード C0022

出版社内容情報

「ヒトラーの死を最終的に証明せよ！」
自殺を疑うスターリンの命令で側近への厳しい尋問が始まる。
4年後、スターリンが知りえたものは？
2004年に発見され、欧米を騒然とさせた「禁書」を完訳！

内容説明

本書は、たったひとりの読者・スターリンのためにまとめられた。宿敵ヒトラーの自決を疑うソ連の独裁者は、「神話作戦」の名のもと、ふたりの総統側近を厳しく尋問させる。偽証は生命を危うくする状況下で告白されたヒトラーの日常生活、食習慣、気質、病歴から政策、戦争指導、地下濠での最期の日々、死の瞬間まで、すべてが第一級の記録である。読後、スターリンが封印した“禁断の書”がドイツ若手研究者の手で、５５年ぶりに発見されたとき、世界は震撼した。欧米ベストセラーを緊急翻訳。未公開写真３２ページ、関連人物４００名のリスト付き。

目次

一九三三年夏‐一九三四年夏
一九三四年夏‐一九三五年一一月
一九三六年二月‐一九三七年九月
一九三七年一一月‐一九三九年三月
一九三九年三月‐一一月
一九三九年一二月‐一九四一年五月
一九四一年六月‐一二月
一九四二年二月‐一九四三年二月
一九四三年二月‐夏
一九四三年夏‐一九四四年二月
一九四三年夏‐一九四四年二月
一九四三年夏‐一九四四年二月
一九四三年夏‐一九四四年二月
一九四三年夏‐一九四四年二月
一九四三年夏‐一九四四年二月
一九四四年六月‐一九四五年一月
一九四五年一月‐三月
一九四五年三月‐四月
一九四五年四月‐五月八日

著者等紹介

エーベルレ，ヘンリク［エーベルレ，ヘンリク］［Ｅｂｅｒｌｅ，Ｈｅｎｒｉｋ］
１９７０年生まれ。ハレ大学で歴史学を学んでジャーナリストとして活動後、マルティン・ルター大学で現代史講座の研究員となり、現在はハレ大学で歴史学の教鞭を取る

ウール，マティアス［ウール，マティアス］［Ｕｈｌ，Ｍａｔｔｈｉａｓ］
１９７０年生まれ。ハレ大学とモスクワ大学で歴史学、政治学を学ぶ。２００１年よりドイツ現代史研究所に勤務

高木玲［タカギリョウ］
１９５８年兵庫県生まれ。大阪外国語大学大学院修士課程を修了。翻訳家。大阪府池田市在住（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[rato]

散文的すぎて飽きてくる。スターリンへ上梓されたものだけあってヒトラーの日常がこと細かくわかる。権力や名声、権威の魅力は拒否しがたいものを持っているとあらためて感じる。ヒトラー個人はどうしようもない人間だが権威者を前に「王様は裸」と見抜ける人間がはたしてどれだけいるだろう。

2010/01/11

[takao]

ふむ

2023/11/21

[月式]

ヒトラーの自殺を信じなかったスターリンの「ちゃんと調べないとシベリア送り」というプレッシャー下で作成された、ヒトラーの後半生に関する詳細なレポート。捕虜となったヒトラーの副官２名からの証言を主体として、ちょっとお茶目な総統のものまねから、モレルの「お注射」に心身共に蝕まれていく様子や、意外と最後まで英米と協力して共産主義と戦う構想を信じていたり、とってもわんこを愛していた様子が詳細に描かれている。ただし、まえがきとあとがきと注釈を削ると頁数は半分以下になるかもしれない。

2018/06/22

[けふたろ]

正直に言って、帯の煽り文句ほどではなかったが、興味深く読めると思う。

[hinoken]

内容については本書の宣伝の煽り文句ほど真新しいという感じではなく、ごまんとあるヒトラー伝云々といった本と大差はない気がしますが、面白く読めました。

2013/05/28