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浄土

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  • サイズ B6判/ページ数 244p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062129862
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あなたはどぶに立ち汚辱にまみれて立ちつくしている一個のビバカッパをちゃちゃちゃんと見なければ。凝視して、そして笑わなければあかぬかったのだ。
――<『どぶさらえ』より>
●高慢な男の虚飾がはがれた瞬間……『あぱぱ踊り』
●建て前が存在しないすがすがしい街……『本音街』
●ありふれたオフィスで起こったとんでもない事件……『自分の群像』
――他、全7編収録。

内容説明

いま、ここに浄土があらわれる。破天荒なる暴発小説集。

著者等紹介

町田康[マチダコウ]
1962年大阪府生まれ。作家、歌手、詩人として活躍。96年に発表した処女小説『くっすん大黒』でドゥマゴ文学賞、野間文芸新人賞、00年『きれぎれ』で芥川賞、01年『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、02年「権現の踊り子」で川端康成文学賞を受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

クリママ

50
7編の短編集。可笑しみはあるけれど、まあまともな書き出しに安心して読み始めるが、な、なんだこれは… そもそもエッセイなのか、小説なのか。せこいというか、小さいというか、お子様レベルの思考というか、心の内でいろいろ考えるのは高村作品合田刑事と同じでも、中身は雲泥の差。だが、思えば、私自身はこちらに近いかもしれない。第3、4作、よくわからん。第5作、でかいモンスターが出現するものの、なんか脱力系。第6作、古墳時代。第7作、お仕事小説のようで、やはりぶっ飛んでた。初読みの芥川賞受賞作家。もう一冊行くべきか。2023/08/16

YO)))

26
パンク侍~があまりにもしょうむなかったので暫く遠ざかっていたマチダ先生のお作を久々に拝読。アングラなのか庶民派なのか判じかねる独特の感じ感は健在で、これは結構イケるんでない?古事記を読んでメチャクチャに書いてこましたであろう『一言主の神』、「このギャオスとやらいう怪物は、現代社会の病理のメタファでは?」などと余計な深読みをさせないだけのアホらしさを貫き通す『ギャオスの話』あたりがいい塩梅でした。パンクスは初期衝動を燃焼尽くしてからが本当の勝負だと思いますので、今後も楽しみではあります。2013/11/12

芍薬

16
作中の主人公?「ギャオス」とは鬱積された現代人の心の在り方に対する高等な比喩か何かなのかしらん?と深読みすべきかと迷ってしまいましたが、多分楽しく流すのが正確なのでしょう。音楽的センスの独特な文章が気になります。2012/09/14

cobalt

6
「犬死」と「どぶさらえ」を再読。2013/09/04

さめたごはん

6
これはありふれた日常のお話である。しかし、作者の感性を通して見るそれの何と奇妙で愉快な事か。世界は一つではない。それを見る人間の数だけ世界があると感じさせる。他人の世界をのぞき見ることが出来る一冊。自分の世界と比べてみて得られる共感、既視感が何故か嬉しい。わけが分からなくても何故か笑えてくる。2012/11/22

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