内容説明
この鼎談はジャーナリスト・斎藤貴男がある評論家に「左翼のダッチハズバンド」と名ざされたことから始まった。映像作家・森達也は「僕はオウム以降“社会の敵”呼ばわり」と憤り、ガチガチの右翼だった鈴木邦男は「僕は本来の左の人から追い越されてリベラルになってしまった」と笑う。異色の顔合わせで、天皇制・個人情報保護法・愛国主義・右翼と左翼の迷走など「日本の現実」を喝破する。
目次
もっと自由に言わせてくれ―異端児を抹殺するな
それって、右翼?左翼?―テキ屋が天皇を守りたがる理由
現代右・右対決―転向者はより過激になる
徹底親米・赤尾敏の「竹島をぶっ飛ばせ」―右翼の中の親米派vs.反米派
鈴木邦男はこうして右翼になった―戦う新右翼
森達也、斎藤貴男を左翼と呼んではいけません―吼える映像作家と無頼派ジャーナリスト
絶滅左翼の組織論は、どっこい生きていた―危険な二分法にはまる日本
かつて優秀なやつほど野に下った―落ちこぼれ左翼のやましさ、二世議員のひけめ
悪党は愛国心を語るなよ―だって愛国心は利用されやすい
皇室民営化はかえって危険だ―天皇を最後の砦にするな〔ほか〕
著者等紹介
鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年、福島県に生まれる。1967年、早稲田大学政治経済学部卒業。1970年から73年まで産経新聞社に勤務。学生時代から右翼・民族運動に飛び込み、1972年に「一水会」を創設。「新右翼」の代表的存在となる。1999年12月に「一水会」代表を辞任し、顧問になる
斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年、東京都に生まれる。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学で修士号(国際学MA)修得。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者を経て、フリージャーナリスト
森達也[モリタツヤ]
1956年、広島県呉市に生まれる。立教大学法学部卒。テレビディレクター、映画監督。1998年、自主制作ドキュメンタリー映画『A』を発表。ベルリン映画祭に正式招待される。2001年、続編の『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞をダブル受賞
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感想・レビュー
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