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言論統制列島―誰もいわなかった右翼と左翼

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062129770
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

この鼎談はジャーナリスト・斎藤貴男がある評論家に「左翼のダッチハズバンド」と名ざされたことから始まった。映像作家・森達也は「僕はオウム以降“社会の敵”呼ばわり」と憤り、ガチガチの右翼だった鈴木邦男は「僕は本来の左の人から追い越されてリベラルになってしまった」と笑う。異色の顔合わせで、天皇制・個人情報保護法・愛国主義・右翼と左翼の迷走など「日本の現実」を喝破する。

目次

もっと自由に言わせてくれ―異端児を抹殺するな
それって、右翼?左翼?―テキ屋が天皇を守りたがる理由
現代右・右対決―転向者はより過激になる
徹底親米・赤尾敏の「竹島をぶっ飛ばせ」―右翼の中の親米派vs.反米派
鈴木邦男はこうして右翼になった―戦う新右翼
森達也、斎藤貴男を左翼と呼んではいけません―吼える映像作家と無頼派ジャーナリスト
絶滅左翼の組織論は、どっこい生きていた―危険な二分法にはまる日本
かつて優秀なやつほど野に下った―落ちこぼれ左翼のやましさ、二世議員のひけめ
悪党は愛国心を語るなよ―だって愛国心は利用されやすい
皇室民営化はかえって危険だ―天皇を最後の砦にするな〔ほか〕

著者等紹介

鈴木邦男[スズキクニオ]
1943年、福島県に生まれる。1967年、早稲田大学政治経済学部卒業。1970年から73年まで産経新聞社に勤務。学生時代から右翼・民族運動に飛び込み、1972年に「一水会」を創設。「新右翼」の代表的存在となる。1999年12月に「一水会」代表を辞任し、顧問になる

斎藤貴男[サイトウタカオ]
1958年、東京都に生まれる。早稲田大学商学部卒業。英国バーミンガム大学で修士号(国際学MA)修得。「日本工業新聞」記者、「プレジデント」編集部、「週刊文春」記者を経て、フリージャーナリスト

森達也[モリタツヤ]
1956年、広島県呉市に生まれる。立教大学法学部卒。テレビディレクター、映画監督。1998年、自主制作ドキュメンタリー映画『A』を発表。ベルリン映画祭に正式招待される。2001年、続編の『A2』が山形国際ドキュメンタリー映画祭にて審査員特別賞、市民賞をダブル受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Tui

21
タイトルも表紙も、ちと狙いすぎ。古市憲寿(若い自己中な社会学者)の本みたいに、ぱっと見が爽やかな装丁にすれば、もっと手に取られやすかったのに…。やや突っ込んだ物言いをする3人の著者から想定した読者層を見込んでのことでしょうが、今読むとそんな過激なことを話している気はしません。そう。約10年前の対談なのですが、現政府やメディアの物言いのほうが、より過激に極端になっているように感じるのです。堤未果の名著『社会の真実の見分け方』に書かれているアメリカの問題は、すでに政策として日本にも深く浸み込んでいたのですね。2015/06/27

友川サイコー

2
五十過ぎて親の七光り以外で生きてきたこともない人間が、国家背負った気になっているというのは滑稽で不気味ですね( ̄ー ̄) 2005年発行2016/07/08

千葉さとし

2
2005年に刊行された本書が指摘する「言論統制」のあり方は、あの地震を経てより一層強化されているように思う。「被災地のことを考えろ」と、被災していない人が言うことに感じられる違和感、そのあたりが少し腑に落ちた思いだ。話題は右翼/左翼、国家論に教育論、「放言」や優生学的思考などなど多岐に渡るもの、ついて行くのは簡単ではないけれど、鼎談なのであまり予備知識のない人でも読めるものだと思う。「そもそも何が問題なのか」という問いを手放さない大人たちの議論、楽しませていただきました。2011/07/05

samandabadra

1
森さんの本をずいぶん読んでの一冊なので、自分が質問したいことを鈴木さん、斉藤さんにずいぶん聞いてもらったように思います(笑)。それを除いても、いろいろなところで、これは引用できるという話がずいぶんあり、鈴木さん、森さん、斉藤さんの議論はかなり新鮮でした。特に法律や政治のあり方、支配者を縛るものから人々の生き方を縛るものへと変わってきているという指摘、何か違うと思っていた社会の方向性への違和感に言葉を与えてもらいました。2014/05/02

hiratax

0
この頃、斎藤貴男ブームが一瞬あったよな。2005/12/02

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