打撃の神髄―榎本喜八伝

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062129077
  • NDC分類 783.7
  • Cコード C0075

出版社内容情報

戦争のさなか、少年は野球に出会った!「神の域に行った」伝説の打者の真実

合気打法とは何か!?30年の沈黙を破る力作

イチローよりも速く1000本安打を達成した男の、歓喜と絶望の間を揺れ動く魂の記録
「土踏まずから足の付け根までの内側に、ユニフォームの縫い目にそって1本のラインを意識してた」
「臍下丹田に自分のバッティングフォームが映るようになると、ピッチャーとのタイミングがなくなってしまった。…最初からないから、タイミングが狂わなくなったですね」――<本書より>

松井 浩[マツイ ヒロシ]
著・文・その他

内容説明

イチローよりも速く一〇〇〇本安打を達成した男の、歓喜と絶望の間を揺れ動く魂の記録。戦争のさなか、少年は野球に出会った!「神の域に行った」伝説の打者の真実。合気打法とは何か!?30年の沈黙を破る力作。

目次

第1章 貧しかった少年時代
第2章 パ・リーグ新人王獲得
第3章 プロの壁
第4章 魂の注入
第5章 合気打法の熟成
第6章 神の域へ
第7章 絶望

著者等紹介

松井浩[マツイヒロシ]
1960年、京都府生まれ。早稲田大学在学中から、フリーライターとして執筆活動を始め、卒業とともに独立。86年から89年まで週刊誌記者として活動。スポーツ誌での連載をきっかけに、スポーツライターとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

60
榎本喜八という名前はうっすらと知っていた。昭和30~40年代に活躍した選手だがあなにぶんパリーグということもあって王や長嶋のような派手さがなかったようだ。当時のパリーグはテレビ中継はほとんどなかった記憶している。かなり風変りな選手だったようだ。試合でヒットを打てずムシャクシャすると空気銃でガマガエルを撃つようなところもあったようだ。そんなエピソードの一方で、宿舎に帰ったり休みになっても遊び歩かない。野球にはとても真面目に向かい合う選手だったことを知った。最近文庫本化された。読んだのは図書館の単行本。2016/03/18

おじいやん featuring おじいちゃん( ̄+ー ̄)

30
本を読んでうるっときたのは何年振りかなぁ…これはもう本当に素晴らしかった。道を極めれば如何なる道でも山頂は一つこの本を読めばそう思わざるを得ないカント並みの偏執的情熱をバッティングに注ぎ言葉はハイデガーように独創的かつ難解で心はキルケゴールのように繊細かつ複雑なとても不器用な男の話彼にはシンパシーを感じざる得ない!最後は涙無しでは見れなかったでも涙で図書館の本を汚しちゃいかんので暫くは悶えてたが落ち着いてみれば榎本喜八のように一生を何かに捧げる事が出来たと言える人は人間冥利に尽きるだろうなぁ2016/10/13

takao

5
天才打者と言われた伝説バットマン榎本喜八の物語である。 31歳の若さで2000本安打を達成した大打者にしてはその引退後があまりに寂しい。 せめて1度でもコーチとしてユニフォームを着ることが出来ていればと悔やまれます。2016/02/07

私的読書メモ3328

4
伝説の打者、榎本喜八の評伝。面白い、本当に面白く、そして切なくて悲しい一代記でした。私自身が日本古来の武術の可能性というものに興味があることもあり、単純に技術論としても惹き込まれました。凄まじいのは、突如として近年Youtubeに現役時代の榎本の動画がアップされましたが、フェイクを疑うほどに近代的で合理的なバッティングフォームであること。人間の神秘性と可能性を感じます。引退後の榎本が、解体される東京球場を訪れたエピローグには泣いてしまいました。2022/08/23

ちくわ

4
打撃職人とも称される「榎本喜八」の伝記。一言で表すならば、すごい生きざまだ。プロフェッショナルという言葉があるけども、この人の生き方はそれを超えて「求道者」の域に到達している。そうであるがゆえに、周囲からは異端児扱いされ、中々、理解も得られなかったのだろう。チームに山内一弘等が居たころはまだしも、理解者がいなくなってからの閉じ方には、どこか読んでいて心に来るものがあった。ただ、いろいろな意見はあるけども、この人の生き方は、自分は嫌いではない。ここまで真剣に打ち込む人生はすごい。伝記もので久々に心に来た。2018/09/24

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/496037
  • ご注意事項

最近チェックした商品