内容説明
奇跡の超家族的経営が頼れる若者をつくる。１００万分のいグラムの歯車で世間を驚かせた小企業の「技術と真心」の人づくり。
目次
第１章 社員が幸せになる企業
第２章 社内で競争しないから人が育つ
第３章 「チャンス」と「モチベーション」と「安心」
第４章 ジュケン・ノーヘル賞
第５章 コミュニケーションが人を育てる
第６章 世界ナンバーワンを狙うから社員が燃える
第７章 人間の可能性をとことん信じる
第８章 信頼関係で育つ海外合弁企業
第９章 信じあい響き合い人は育つ
著者等紹介
松浦元男［マツウラモトオ］
１９３５年、名古屋市に生まれる。小学生のときに松江市に疎開、地元の高校を中退し、名古屋に出て仕事を転々とする。豊橋市の高校に復学。アルバイト先の社長の援助で愛知大学法経学部に入学。バンドマンをしながら同大学を卒業。五年間のモーレツ社員を経て、１９６５年、樹研工業設立。「先着順採用、出勤簿なし」など、ユニークな経営とアイデアで、極小精密部品では世界トップメーカーに成長。世界最小にして、まだ使い道がない「一〇〇万分の一グラムの歯車」を製造し、業界を驚嘆させた。樹研工業代表取締役社長
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感想・レビュー
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コホーー
2
05年発行の本書を廃棄するにあたり再読。この会社が他と違うのは、「他人の人生の幸せにどれだけ役立ったか」に価値を置いていること。参考になったのは次の8点。①ライン生産では新しい技術技能は生まれない→伝統的な徒弟制度（反論を許さない徹底的な基礎訓練）の採用。②他社に勝つには、☓社内競争・◯チームワーク。③職員の潜在能力の発見。④できない理由はできる証拠。理由を取れば全て可能。⑤過去の学歴より、これからの心がけ。⑥社員教育とは素人の新人を選手に仕上げること。⑦尊敬と信頼が全ての基本。⑧社員には弾ける瞬間がある2022/03/21
おたきたお
2
『先着順採用、会議自由参加で世界一の小企業をつくった』の続編。社長である著者は企業を「経営者と、その企業で働く社員のものであり、決して株主のものではない」(P18)と明確に定義している。新技術の開発、高度な管理技術の定着、戦略的財務会計の3点が価格競争や規模拡大競争に巻き込まれない企業経営だという。中途半端に大きい企業のサラリーマン経営者だと、企業理念が曖昧なために口出しする人間が多く、このような経営判断はしづらい。それは構造的な問題なのかもしれない。リーダーのあるべき姿として、一読して損はない。2006/01/01
baboocon
2
☆☆☆☆2009/08/16
