内容説明
加島祥造が自由詩とトークで語る、タオ(老子道徳経)のエッセンス。
目次
エッセンシャルタオ 道(玄の玄;名の裏に在るもの;自然のリズム ほか)
エッセンシャルタオ 徳(うわべの流れを平気で見過ごす;愚かな競争;ゴロタ石でいる ほか)
タオ・ポイント 私の話(タオイズムと自由;常識から非常識へ;母権制と老子)
著者等紹介
加島祥造[カジマショウゾウ]
1923年、東京生まれ。早稲田大学英文科卒。カリフォルニア州クレアモント大学院に留学。信州大学、横浜国立大学、青山女子短期大学で教える。戦後、詩作集団「荒地」に参加。壮年期は、英米文学の翻訳多し。1995年より長野県駒ヶ根市に独居。1993年、『タオ―ヒア・ナウ』(PARCO出版)、2000年、『タオ―老子』(筑摩書房)を出版、「老子道徳経」を現代自由詩に表す。いまは、詩、書、画で表現する文人画と詩作を主としている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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もちもちかめ
13
図書館でいつも哲学の棚にある。つまり、誰も借りない本。いつも見てるせいか、見覚えのある有名な本ではないか!とある日ものすごい勘違いをして、借りて読んだ。そしたら、この読書メータでも誰も読んでない。誰も知らない。あーれー?読んでみたら、まあ、田舎に引っ込んだ大学教授先生の脱サラ本でした。…。2017/02/22
シフ子
4
124カ 老子道徳経の抄訳と著者のタオについてのエッセイ。茶道の師匠は弟子に教えるが 道の境地は伝えようとしない。「即興の自由」である。「剣禅一如」は剣術を習った挙句の自由の境地であり 剣士は自我を捨てているが 自在に相手を打ち負かす。これが形式にこだわらない自由「タオイズム」であるという。西洋の自由は政治・思想・個人の自由を守ろうするが 著者はタオイズムが心の安定や充足を補い 内なる自由に到達すると説く。老子は母権社会の心性を受け継ぎ 勝者礼賛の父権社会の偏りを直すものとして合理主義を乗り越えるという。2012/05/04
駿ばぱ
2
TAOに関する本を読んだのは初めてです。今まで自分が意識してきた世界をはるかに超えた宇宙というものを感じました。そして、分かりやすい文章で、TAOの世界観が伝わってきました。タオイズムにもハマりそうな予感です。2015/01/28