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少しは、恩返しができたかな

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062127400
  • NDC分類 916
  • Cコード C0036

出版社内容情報

〔北原和憲さん・プロフィール〕
1982年7月24日 東京生まれ。
小学校から卓球に勤しみ、駒場東邦中学・高校と卓球部のエース格として活躍。数々の賞を受ける。駒場東邦卓球部にとっても栄光の時代となる。しかし1999年の9月に、左足の付け根に痛みが走る。当初、卓球の練習のしすぎの筋肉痛と思っていたが、CT検査の結果、ユーイング肉腫(骨や筋肉にできる悪性腫瘍=癌の仲間)に罹っていることがわかる。その後の高校生活は、凄まじい闘病生活に変じる。しかし病室の中で受験勉強に打ち込み、友人や先生方の献身的なサポートもあって、早稲田と慶應の各々の理工学部に合格し、東大理Iにも合格する。東大入学後も友人達と楽しい時間を過ごすが、19歳を5日過ぎた、2001年7月29日──3ヵ月余りの大学生活を送った後、亡くなる。

和憲がなくなってしばらくしてから、
夫の弟の英二が言った。
「カズ君がね、東大に合格したときに言っていたんだよ。
これでほんの少しは、恩返しができたかなって」
(本文より)

内容説明

自分に死が迫ってても、これほど周囲に、気遣いができるものなのか?―駒場東邦高校・卓球部のエースが「ガン」に冒され、凄まじい闘病生活を送る。卓球部の仲間、担任の教師の支援の下、東大に合格。そして、東大入学3か月後に亡くなるまでの19歳の青春実話。

目次

告知
足が痛い
入院
駒場東邦卓球部
言えない…
ユーイング肉腫
和憲にどう知らせたら
抗癌剤
堤先生
卓球部集合〔ほか〕

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とろろろ

1
伊坂幸太郎の死神の精度の中で、こんな台詞があります。『人が生きているうちの大半は、人生じゃなくて、ただの時間だ』実際、大半の人はそうだろうし、「ただの時間」を怠惰に過ごし、楽しむ余裕があるわけです。学生のうちに読むといいと思うよ。一度きりの人生、頑張ればなんだって出来る。自分と比べてみると、和憲さんの「人生」遙かに密度が違いました。とりあえず、今を頑張ろうと思います。「本気で生き抜く」と自筆で書かれた半紙が、今でも机の前に でん と張ってある。半紙「おいおい、これが本気かよ?」すみません。2012/04/01

Kokko

0
とにかく、泣けた。 同じ年頃の子供を持つ親として、涙が止まらなかった。強いな~と。本当に。2013/11/27

赤い目のウサギ

0
とにかく泣けました(TT) 少年の生きる姿勢 自分だけでてい一杯のハズなのに なぜここまで頑張れるんだろう? 回りの優しさ 感動です。2013/11/07

adkrsh

0
つねに再発や再増大に怯えて、安心して日常生活を送れない。 病気は心も弱らせてしまうと知った。 「これほど周囲に気遣いができるものなのか?」 不安と戦いながら、心の中の緊張の糸を決して切らさなかったのだろう。感服。2012/10/04

まじゅ

0
ヲタとして買った原作本。

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