内容説明
夢のまた夢だった「サッカー・ワールドカップの日本開催」にすべてを注いだ男たちの熱い思いと挑戦―。これまで明かされることのなかった、日本史上最大級のプロジェクト成功までのインサイドストーリーがここに。失われた90年代に唯一成功したサッカー界の秘密がここにある。
目次
第1章 途方もない夢―“冬の時代に描いた夢”ワールドカップの日本開催
第2章 両輪―ワールドカップ招致とプロリーグ結成
第3章 横風―“ライバルの出現”ワールドカップ招致に手を挙げた韓国
第4章 合戦―意地のぶつかり合い「絶対に開催権を奪い取れ!」
第5章 チューリヒの太陽―日韓共催が決定するまでの一部始終
第6章 TOGETHER―“対立から共立へ”日本と韓国が認め合い始めた
第7章 軋轢―「招致という夢」と「開催という現実」の狭間で
第8章 サッカーは続く―ワールドカップ開催の先に見えた未来
著者等紹介
川端康生[カワバタヤスオ]
1965年生まれ。早稲田大学を中退後、フリーライター。スポーツを中心に経済、社会、ビジネスなどジャンルを限定せず取材、執筆
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感想・レビュー
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こずえ
3
ドラマの時に買った積読。前半は蛮勇とも言える夢物語の実現まで。後半は、当時のスポーツ利権の生臭さ、についてでした。どちらにしろものすごいエネルギーを感じるのだけど、今の欧日韓にこういう熱量てまだあるのかな…。とふとさびしくなったり。2014/08/20
くーぱー
0
日韓ワールドカップからちょうど10年ということで、手に取ってみてなかなか面白かった。10年経つといろいろ忘れてしまっていたが、チケット問題のバイロム社とか、たしかにそんなことあったなと懐かしく読んだ。それにしても日韓共催となった舞台裏を知るにつけ、「ドーハの悲劇」さえなかったならばと惜しまれてならない。2012/07/26