内容説明
閉ざされた部屋に集まった五人の男女が、自らの心の闇を一人ずつ告白し合う―著者の急逝により、この物語は二人目の告白で終わってしまったが、著者が目指した高みは、読む者の胸に激しく迫る。
著者等紹介
野沢尚［ノザワヒサシ］
１９６０年愛知県生まれ。日本大学芸術学部卒。８５年、テレビドラマ「殺して、あなた」、映画「Ｖ・マドンナ大戦争」で脚本家デビューし、多くのヒット作を手がける。９７年『破線のマリス』で第四三回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。０１年『深紅』で第二二回吉川英治文学新人賞を受賞。０４年逝去。享年四十四
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感想・レビュー
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林 一歩
24
本来は5篇からなる連作短編集になるものだったのだろう。著者の死によって完結されなかったのが惜しい。2014/07/26
Syo
22
う〜む なんという…2022/06/22
たぬきごんべい
19
脚本家として有名だった野沢さんの遺作。短編５本の予定だったろうけど、２本で終了してしまってます。その分ページの上下が無駄に空いていてどうにかページ数を稼いで一冊の本としています。内容は２本とも暗く重たい。野沢さんのご冥福をお祈りします。★３．０2018/07/27
乱読９９９＋α
9
野沢尚氏の遺作。５人が語るはずだった自分の秘密の話が２話で終わってしまっている。残念の一言。「１３番目・・・」男のエゴイズム、本心ではないその場を繕う会話が悲劇を産む。その因果が・・・ホラーチックな物語が背筋をゾクッとさせる。「ひたひたと」これも男の身勝手さが悲劇を生む。長年、苦しめられた原因が夫と気づいた妻は・・・復讐する。それも取って置きの復讐を。女の情念がヒシヒシと本から出て来るような物語。後、３作も読みたかった。氏のご冥福をお祈りします。2015/09/06
ちょるる
9
野沢作品、初めて手に取った本が遺作でした。『眠れる森』で名前は知っていたけど、、、。読後はゾッとした。でも続きが読めないのが残念です。2014/08/28
