ムーミンを読む

ムーミンを読む

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  • サイズ B6判/ページ数 217p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062123402
  • NDC分類 949.8
  • Cコード C0095

内容説明

自由と孤独を愛した作家、トゥーヴェ・ヤンソン。彼女が戦時下から書き続けた「ムーミン」シリーズは、その発刊から50年以上経た現在も、子どもから大人まで世界中の人々に愛され続けている。児童文学とはいえ、実は大人にも熱烈な愛読者が多いのは、その作品の奥深さゆえでもある。子どもの頃にははっきりと気づかなかった怖さや哀しさに心をうたれながらも、作品全体を流れる愛情とユーモアに、やがて満ち足りたひとときを感じさせてくれるムーミンたちの物語。シリーズ全9作品を読み解き、読者を再びムーミン谷へと誘う書。

目次

『小さなトロールと大きな洪水』―物語の序章
『ムーミン谷の彗星』―地球の終わりとスニフの冒険
『たのしいムーミン一家』―ふたつの魔法
『ムーミンパパの思い出』―若き日のムーミンパパ
『ムーミン谷の夏まつり』―スナフキンのとまどい
『ムーミン谷の冬』―ムーミントロールの自立
『ムーミン谷の仲間たち』―ミイはいつでもミイ
『ムーミンパパ海へいく』―ムーミンママの危機
『ムーミン谷の十一月』―ムーミンたちを待つトフト

著者等紹介

冨原真弓[トミハラマユミ]
1954年、兵庫県生まれ。上智大学外国語学部卒業後、フランス政府給費留学生としてソルボンヌ大学で哲学博士号取得。聖心女子大学哲学科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takaC

59
スウェーデン語って覚えるの難しいのかな。原作を原語で読んでみたくなった。2013/10/01

遠藤三春

4
ムーミン物語解説書。原作の8冊は読んだな。あとは別冊の『小さなトロールと大きな洪水』と絵本シリーズか。アニメも見ていきたいな。ムーミン物語の最終巻が、ムーミンたちが出てこないというのがやはり秀逸。「いてもじゃまにならず、いないとさびしい。いるはずだと安心していると、ふいに足元をすくわれる。これがムーミンたちである。」良い意味で空気のような存在である彼らにはやはり不思議な魅力があり、ママの安心感や、パパの冒険心、ムーミンの優しさは読んでいてどうしようもない郷愁や寂寞や愛しさがあふれ出てくる。2012/12/06

さっちゃん

2
9冊の原作を読み解く本。よりムーミンを知ることができ。魅力も増して感じられます。特に、トーベは様々な生き物に自分を重ねるが、自己同一視のリストにママが含まれていないというは面白かった。確かにママの存在はどこか非現実的で、故に憧れも強い。トーベにとっても母の存在は大きかったのだろう。シリーズ全作を読み終わったばかりだが、もう一度読みたくなりました。2013/02/01

ぷにころ

2
あとがきに著者は「(この本は)九冊のムーミン物語をひとつの完結した作品世界として読みとく試み」と記す。確かにこれを読んだだけでムーミンシリーズの全容がおおまかに、けれどより深く感じ取れる。もちろん読んだ後無性に、かつ猛烈に本編を読みたくなるのだけれど。 それにしてもムーミンママが男前すぎて困る。うーん、好きだ。 この本を読んで再び本編に戻ると、ムーミンシリーズは本当に大人になっても(というか大人だからこそ?)読むべき物語なのだなぁと思う。2012/09/05

しんどー

1
★32017/11/23

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