内容説明
近年の財務諸表は、連結会計・税効果会計・キャッシュフロー会計などの相次ぐ導入により、超難解なものとなっている。会計ソフトを使えば、数十にものぼる経営指標を瞬時に求められるとはいえ、その意味する内容がわからない。自力で読み解く力がほしい、と誰もが訴える。そこで、翻訳ツールとして登場するのが、経営分析である。複雑な会計手法がクリアに理解でき、数字の向こう側にある企業の真実の姿がたちどころに見えてくる。誰でも使えるプロのノウハウを大公開。
目次
第1部 経営分析の全体像を知る(経営分析には2つの体系がある―収益性分析と、キャッシュフロー分析;収益性と資金繰りのトレードオフ関係―長期的には比例、短期的には反比例 ほか)
第2部 収益性分析が突破口になる(もうけは利益によって表わされる―こんなにいっぱいあっては、わかんなぁい;事業利益は収益性を最もよく表す―収益性分析の入り口はここです ほか)
第3部 キャッシュフロー分析が厚みを与える(あの企業の資金繰りは盤石か―収益性との関係を再確認しよう;流動比率200%、当座比率100%は一応の目安―焦げ付き債権と不良在庫に気をつけろ ほか)
第4部 税効果会計が新しい経営分析の世界を拓く(税効果会計を商品取引にダブらせて理解する―税効果会計を、粉飾決算の道具にさせないために;繰延税金資産は、将来発生する税金の相殺請求権―業績予想が悪いと、当期負担税率は上昇する ほか)
第5部 放課後の喫茶室(中小企業向けの経営分析で気をつけること―オーナー社長の役員報酬と個人資産を捕捉せよ;粉飾決算と「真実の貸借対照表」―会計監査とのイタチごっこ ほか)
著者等紹介
高田直芳[タカダナオヨシ]
昭和34年生まれ。栃木県小山市在住。某都市銀行勤務を経て、平成9年公認会計士開業登録。現在、高田公認会計士事務所所長兼CPA Factory Co.,Ltd.取締役社長
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