内容説明
四十八年続いた雑誌『少年倶楽部』の名物コーナー、「笑話」に投稿された作品から選りすぐった笑い話。昭和の子どもたちの上質な笑いが、ここにある。
目次
昭和初期(昭和四年~九年)
昭和十年代(昭和十年~十六年十一月)
戦時下(昭和十六年十二月~二十年)
戦争後(昭和二十年~三十七年)
著者等紹介
杉山亮[スギヤマアキラ]
1954年、東京生まれ。大学中退後、保育専門学校卒業。男性保育者の先駆けとして離島などで七年間保父をつとめたのち、おもちゃ作家に転身。埼玉県長瀞で「おもちゃいろいろ・なぞなぞ工房」を主宰。子どもの遊びや文化全般に造詣が深く、子どもの遊びのワークショップや子育て講座の講師などで全国を飛び歩いている。児童文学者としても「子ども講談」シリーズや「おはなし迷路」シリーズなどで活躍中
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
82
「少年倶楽部(クラブ)」に掲載されていた笑い話を時代順に掲載されています。私は少年クラブは知っていましたがとっていなくて「少年」の方をとっていました。ここに掲載されている笑いばなしは、短くてしかもイラストがついていてちょっと読んでも楽しいものばかりです。時代性を感じさせるものもありますが、現在でも違和感がないものもあります。皆さんよく投稿されていたようですね。いまのチャットと同じようなものだったのでしょう。2018/01/19
公
3
ざらっとした紙質に、右から左に書かれた『笑話』の文字。とても長閑です。一生懸命気の利いた笑いを作ろうとする当時の小学生の心意気が好きです。2009/03/01
めっちー
2
ドイツのジョーク集に似たような笑い話を見つけたので、日本とドイツの笑いの質はそんなに変わらないのかもしれない。今とは違って悪意のない笑い話ばかりなのがいい。当時の子供たちには近藤勇は有名だったのがわかった。2012/10/16